空き缶ふたつ

ちゃむの通院から、クタクタになって帰ってきたら、
玄関横の花壇に空き缶が２つ捨てられていた。

ふりふりタイプのゼリーの空き缶。
これ、近所の自販機にあるヤツだよね。

ここは私道で、
うちは、メインの通りからちょっと入ったところ。

通りがかりの人、というのはありえない。

捨てた人の見当はついてる。
帰ってきたとき、ＢＯＹＳが逃げてったからねー。

ひとりが捨てると、まねして捨てる。
捨てたほうが、かっこいい、みたいな気持ちになるんだろうね。

ポイ捨てがかっこいい、と思っちゃうのは、幼さの表れなのに。

そう考えてみると、

ほんとのちびっこよりも、
中学生、高校生ぐらいの、もうオトナだ！って思ってる子たちのほうが、

ずっと幼いのかも。

空き缶２つは、キンギョソウの中から拾い出して、
花壇のうえに、見えるように置いておいた。

もし、彼に少しでも後悔の気持ちがあるなら、
いつまでもそこにあるカンに、心が痛むはず。

心を痛めなさい。
心を痛めるキミのほうが、ずっとオトナだ。

罪悪感が、きっとキミをオトナにする。
その感覚がマヒしたら、ずっとコドモから抜け出せない。

ポイ捨てつながりで、もうひとつ。

車からの吸殻のポイ捨て。
けっこういるんだよね。

毎日のように車に乗ってると、
かなりの確率で、前に走ってる車からポイされるところを目撃します。

この前なんて、郵便局の車だったし。

なんで？
どうして？
理由が知りたい。

そこにはきっと、
罪悪感はないんだろうね。

感覚がマヒして、年齢だけ重ねちゃったんだろうね。