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しあわせの雨傘

Amagasa800

カトリーヌ・ドヌーヴ、来日してましたね。

昔の作品、みたことないし、
インタビュー、ちょっと見た感じでは、
気難しそうな女優さん、っという雰囲気だったけど、

この作品のなかでは、
チャーミングな奥さまでした。

そもそも、雨傘工場は、
彼女の父親のものだったのね。

それを夫が後を継いだわけで。

直系の彼女が経営したって、
何ら問題はない。

でも、時代は70年代。

セレブ妻として、
お飾りでいなきゃいけない。

原題は、Potiche。
飾り壺のことらしいです。

飾ってあるだけ、美しいだけ。
役には立たない。

そんな彼女が、

夫の病気をきっかけに
工場の経営に着手して、大成功!

めでたし、めでたし。


・・・って話だと思ってた。


それだけじゃなかったんですよ。

夫に従順な妻、だったわけじゃないんです。
そうだと、まわりが勝手に思ってただけで。

実際の彼女は、若いころから、
夫と同じようにかなり自由奔放にやってきてたんですねー。

みんなが見てなかっただけ。

その方向性が、経営とか、政治とか、
色恋じゃないところへ向いたってことだったのかも。


「飾り壺じゃなかったのね」

そういう娘に、
彼女の夫は言ってました。

「飾り壺だよ。でも、からっぽじゃない。」

なるほどね。


『そうよ、人生は美しい。』

予告編のコピー、
ほんとうの意味が、ここにあったんだなー。


美しいことは、やっぱり武器だ。
そして、大前提。

中身もしっかり詰まった、美しい人生を。

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