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エンディングノート

Endingnote

主人公は父親。
監督と撮影は娘。

きちんと生きた人のきちんとした最期。

公開前から気になっていて、
それでもすぐに足を運べなかったのは、

忙しかったから、という理由もあるけど、

父親が死んじゃう話、っていうのが怖かった。

だってねー、
絶対に泣いちゃうでしょ、それって。

だから、
やめようと思ったんです。

一度は。


でも、ほぼ日で連載があって、

糸井さんと是枝さんが対談してて、
監督である娘のインタビューも掲載されてて、

それを読んだら、
みておかないと、後悔するような気がして。

ちゃんと泣いておくべきかも、って思って。

結果、
しっかり見て、たっぷり泣いて、

正解でした。


突然、末期がんの宣告。

きちんと生きてきた人だから、
きちんとした最期をプランニングするわけです。

最初のシーンが、イグナチオで、
神父さまに話してるの、

ここで葬儀をしたいから、洗礼を受けたい、って。

きっちりイメージしてるんですよ。
どういう終わりを演出するか。

確かにね、じぶんのことだけど、
じぶんではどうにもならないのが、葬儀。

お金の話ばっかりで、ただ忙しくて、
ちゃんとお別れするのが、たいへんなのが葬儀。

そうならないように、
家族にしっかりと筋書きを残していくんです。

息子さんがね、父親にそっくりなの。
冷静で、父親の意志を尊重して、

きっちりプランニングしようとしてる。

こういうとき、オンナはダメだねぇ。

感情的になって、情緒的になって、
どこか演じてるみたいなこと平気で口にする。

相手を思いやるようなことを言っても、
それは自分のためだったりする。


そうやって考えると、
撮り続けた娘は、すごいね。

きっと、心の内では感情的になってたと思うけど、
黙って記録し続けてた。


父親の死、って、
ほんとうは誰にでも訪れる当たり前のことで、

忌み嫌うことじゃなくて、
おだやかに迎えて、送りだすべきなんだと思う。

だから、嫌がらずに、
しっかりと向き合ったほうがいい。

目をそむけずに、
自分のこととしても、受け入れるべきなんだよね。


いろんなシーンで、
この父親が、じぶんの父親に見えたりする。

若いころの写真とかも、
笑ってる顔も、

ちっとも似てないのに、似て見えたりする。

でもそれも、嫌がらずに、
笑って、思い出せばいいんだよ。

じぃじ、どうしてるかなー。
また夢に出てきてね。

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映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

本当は、こうやって出来るといいんだけどね・・
叔母がガンだったけど、最後まで諦めていなかったし・・。

しかも父はガンではないし、前の日までそんなことが
起こるなんて思ってない状態だったし。

実を言うと、こんなこと言いたくないけど、
いつか来る母のときが怖いです。
自分が先かもしれないけど、
それは絶対に避けたいな。
一人娘の私がちゃんと送らないと・・。

大人になると、色々考えちゃうねー。

投稿: さと | 2011.11.10 13:21

あたしも叔母をふたりガンで亡くしてます。
かなり壮絶だった。

父も突然倒れてあっという間だったし、
似てるねー。

映画のなかでも感じるんだけど、
抗がん剤に殺されちゃう、ってところあるんだよね。

希望をもって治療してるんだけど、
副作用で体は確実に弱っちゃう。

こういうときにどうするか、どう判断するかも、
ほんとうは、きちんと話し合っておく必要があるのかも。

母親のことはもちろん、
自分のときのこともね。

投稿: あたし | 2011.11.11 00:24

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