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筆子その愛 -天使のピアノ-

Fudeko

日本で最初の知的障害者施設をつくった、
石井亮一と筆子の物語。

2007年の作品なんだけど、
上映会のお知らせと招待券が学校に来ていて、

ホールにたどりつくまで、たいへんだったけど、
大雪のなか、行ってきました。

監督さんのお話も聞けたんですよ。


石井亮一は、
福祉系、教育学系の教科書では欠かせない人物だけど、

奥さまである筆子のことは、ほとんど知られてないよね。

監督の山田火砂子さんも、
筆子のことをもっと知ってもらいたい!という信念で、

亮一ではなく、
筆子が主人公の作品にしたそうです。

この映画撮影と監督のドキュメンタリーを、
テレビで観たことがあったんですよ。

障害児の役に、ほんとうに障害児を採用しているということで、
発表当時、話題にもなってました。


筆子、すごい波乱万丈。

お子さん、3人が障害を持って生れ、
最初の夫にも先立たれ、

でも、
彼女はふつうの主婦だったわけではなく、

華族の出で、めちゃめちゃお嬢様で、
あの時代にヨーロッパへ留学とかもしてて、

さらに女性の地位向上や教育活動に熱心で、
教育者で、学校の学長とかもしてて、

めちゃめちゃ先駆者的な人。

お子さんのこともあって、
障害児教育の先駆者だった石井亮一と出会って、

再婚。
それもまた、厳しい道へのはじまりで・・・


「この人を主人公にして、大河ドラマできそうだよね。」

とは、ダンナ談。

ほんとにそう。
武将とかじゃなくて、こういう人も扱って欲しい。

数字、取れないって理由で、即却下か。


山田火砂子 監督にも、知的障害の娘さんがいて、

それがきっかけで、
こういうバリバリ福祉関係の作品を専門に映画にしてるそうです。

監督は80歳、娘さんは40歳をすぎてるとか。
現在は、入所施設にお住まいです。

そういう現代の入所施設の問題点なんかも、
お話してくださいました。

あぁ、課題は山積みだ。


次に映画化予定なのが、
「この子らを世の光に」で有名な、糸賀一雄だって。

監督もお話されてましたが、
「この子らに」じゃなくて、「この子らを」なんです。

そういう理想は、
けっこう今でも理想のままだなー、と思ったり。

社会も、人間も、
根底は、あんまり変わってないかも。


大雪のなか、行ってよかった。
いい話が聞けて、映画を見られて、刺激になった。

そう思って、帰ってきたんだけどね。

最近、ちゃむの将来について考える機会が、
じゃんじゃん増えてて、

必要なんだけど、正直ツライです。


明るい話は、どこにもないなー。

昔に比べれば、
今はずっと恵まれてるんだけど、

それでも新しい問題は、次々と出てくるわけで、

やっぱり、
安心できる未来は、どこにも存在しないんだよね。


夜になってから、
急にココロに疲労感です。

これもきっと、慣れない大雪のせい。

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