マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙
老いてなお、
過去と戦ってるマーガレット。
認知症の症状としての幻覚、なんだろうけど、
過去の亡霊と、同居してる。
夫は亡くなったあとも、戦い続ける妻を支えてる。
最後は、すべてを整理して、
もう私は大丈夫よ、って、夫をおくりだす。
サッチャーが首相だった時期は、
子どもだったので、どんな女性か詳しくは知らなくて、
イギリスっていうのは、女性でも首相になれるような、
すすんだ国なんだ! って勝手に思ってた。
先駆的なことに変わりはないけど、
実際の苦悩は相当なものだったろうし、
彼女に続いている女性は、
まあヨーロッパという広い意味ではいるけど、
世界のどこを見渡しても、
やっぱり難しいんだなー、って考えさせられる。
そう、考える。
feel じゃダメだって。
考えなきゃいけない。
気持ちじゃなくて、思いじゃなくて、
考えることが、その人をつくるんだ、って言葉。
最近は、やたらにfeelなんだよね。
○○って感じ。
あたしもめちゃめちゃ多用するけど。
クリエイティブなこととか、
リラックスを目的とすることとかなら、
feel はものすごい大切。
でも、社会、教育、特に政治は、
feel じゃダメだよね。
いまはなんでもかんでも、
feel になっちゃってる。
未来に不安が多いのは、
feel 主体になってるのが、
原因なんじゃないだろうか。
ちゃんと、
考えを口にしなさい、って、
彼女の言葉は、やっぱり鉄だった。
俗語の「鉄板」という意味で。
キッチンに立って、
子どもと向き合って、
夫に支えられながらも、
国のリーダーとして決断する。
法律を学んだのは、結婚後だったらしい。
驚く、なんて言葉で片付けちゃったら、もったいないね。
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