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北のカナリアたち

Kitakana

それぞれが20年間、抱えていたもの。

湊かなえの往復書簡が原作だそうです。
この人の作品って、みんな不幸なんだよね。

この作品も、
じっとりと不幸の色あい。

幸せになりたいのに不幸になっちゃう人たち。

みんな不器用で、不運で、
でも愛したい、愛されたい。


吉永小百合による、吉永小百合のための映画、
なんて書いてある批評もありましたが、

いいじゃないですが、吉永小百合。


はる先生は、とってもいい人なんです。
いい人だから、不幸を背負い込んじゃう。

警官との恋とか。

ああいう人と出会っちゃうと、
放っておけないんですよ、いい人だから。

それは恋なのか?母性なのか?


いちばんの愛は、
はる先生のダンナさんだな。

ダンナさんは、ほんとうに愛してたんです。
はる先生のこと。

だから、幸せになってもらいたい。
愛してるから、許すしかないんでしょ。

結婚してるのに!ってキレるダンナだったら、
それは、妻よりも自分を愛してるんだろうね。


6人の生徒たち、
めちゃめちゃ豪華な俳優陣。

それぞれ主役で作品撮れちゃうじゃん、ってぐらいの。

宮崎あおいなんて特に、
もったいないなー、って使い方なんだけど、

主演が吉永小百合だと、
こんな贅沢もアリなんでしょうか。

森山未來は、すごかった。
彼はきっと賞を取るんでしょうね。


生徒それぞれを訪ね歩く、はる先生。

事件のことを聞いて歩いてるのかと思ってたら、
ほんとうの目的はそれじゃなかったんですよ。

その画かれてない部分が重要だった。

だからこそのラストシーン。
涙腺崩壊。


20年間、縛られてきたものから解かれるきっかけが、
殺人事件って、悲しいけど、

犯人だけじゃなく、はる先生だけじゃなく、
生徒たちそれぞれにとって、やっと歩き出せるシーンでした。

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