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WAITING FOR "SUPERMAN"

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今日は高等部の卒業式。
ちゃむさんは午前授業。

あっという間に帰ってきちゃうので、
夕方からのお出かけの準備をしながら、

このドキュメンタリー映画を見てました。


WAITING FOR "SUPERMAN" 、

日本語タイトルは「スーパーマンを待ちながら」とか、
「スーパーマンを待ちわびて」になってます。

待ちわびて、のほうがより心情がこもってますね。

内容は、
アメリカの教育制度問題について。

アメリカでは、高校までが義務教育だけど、
小学校、中学校で落ちこぼれちゃう生徒が非常に多く、

落ちこぼれちゃった人の犯罪率が、
めちゃめちゃ高いのです。

荒んだ生活が待っているのがわかってるから、
子どもたちは、夢を持たないんですよ。


とにかく、
今よりもクオリティーの高い教育が必要。

それが子どもの将来を決定するから。

公立学校のなかでも、どこの学校に入いれるかで、
大学に行ける可能性が決められちゃう。

親たちが意識する前に、
すでに小さい頃に振り分けられちゃってるんですって。

もちろん、高い教育へのラインに乗れなくても
すぐれた子どもはいるわけですが、

その能力を引き出されないまま、
ドロップアウトしちゃう子どもがいっぱい。

高学歴だけが目的じゃないの。

考えて、判断して、行動する、っていう、
当たり前のことさえ、

できない子どもになっちゃうのです。


だから、教育改革が必要!

だけど、なかなか上手くいかない。


問題のある教員が多いようで、

きちんと生徒ひとりひとりをフォローせずに、
落ちこぼれさせちゃってる現状が (-_-)

できない、というのはその子の個性ではなく、
できるための方法をオトナが引き出してあげられてないから。

親についてもそうで、

子どもがやる気にならない、とか、
放任主義ですから、っていうのは、ネグレクトと同じ。


でも、教員も親も、
現状打破案には、すぐに NO! を出すんだよねー。


まぁ、

ちゃむさんみたいなお子さまの母が、
教育について語っても、so what? でしょうが、

障害児教育にも、たとえばリハビリテーション分野においても、
同じことがいえるだろうね。


ドキュメンタリーの柱部分は、
チャータースクールの存在についてでした。

公立学校という立場でありながら、
志の高い教員が集まり、志の高い教育を行う特別学校。

子どもひとりひとりにしっかりとした指導を行い、

成績のよい子はさらによく、
落ちちゃいそうな子はわかるまでじっくり学べる。

ただし、狭き門で、

入学するには、ものすごい倍率の
くじ引きに当たらないとダメなのだ Σ( ̄□ ̄;)


居住地域によっては、
教育環境の整ったレベルの高い公立学校がなくて、

チャータースクールへのくじ引きに外れたら、
もう未来に道のない子どもたちがたくさんいる。

チャータースクールを作ることで、
子どもが落ちないように、引っ張り上げる教育の場ができても、

やっぱりその場を与えられるのは、
ほんのひと握りの子だけ。


すべての公立校で、
チャータースクール並みの教育を実践できたら、

理想的なわけですが、

やっぱりマンパワーですよね、問題は。

ああ、どこも同じだね。


とにかく、
オトナの都合なのですよ。

すべて。

落ちそうな子どもを拾い上げることのできるのは、
オトナだけなんだから。

登ろうとする子どもを引っ張り上げてあげられるのも、
オトナだけなんだから。


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