ビル・カニンガム&ニューヨーク
ニューヨークのファッション関係者、
セレブたちは、
彼に撮ってもらえることがステータス。
若いころからずっと撮ってもらってる人もいる。
デスクのうえに積み上げられた、
パーティーの招待状の山がスゴイ。
みんな撮ってもらいたいわけね。
ひと晩に、やっぱり自転車で、
いくつものパーティーをはしごして撮りまくる。
ほんとに80歳??
パリには、半年ごとに足を運ぶ。
パリコレ取材のため、
そして自分の勉強のため。
学ぶことをやめてない。
いままでの経験に胡座をかいて、モノゴトをはかってない。
ほんとに80歳??
その姿を見ていたら、
年齢ってなに??って思っちゃった。
80歳だから、って、
もう歳だから、って、自分をセーブして、
彼がいまみたいに仕事をしていなかったら、
それなりの一般的な80歳になっちゃうんだろう。
街に出て、ファッションを追い求めること、
それが彼の生きるパワーだし、
彼そのものを作り上げてる。
トレードマークのブルーのジャケットは、
なんとフランスの清掃員のユニフォーム。
作業着? って思ったけど、
フランスの、ってつくところがおしゃれ。
ポケットがいっぱいあるし、
安いからすぐに破れてもいいんだ、って彼は言うけど、
黒いショルダーバックを斜めにかけて、
カメラを首からさげて、
ハンチング帽子をかぶって自転車で疾走する姿は、
めちゃめちゃおしゃれなのだ。
でも、
基本的には自分のファッションには無頓着。
クローゼットは、フィルムキャビネットの取っ手だし。
住んでるところもすごかった!
カーネギーホールのうえの小さな事務所で、
フィルムキャビネットだらけのすき間で寝てる。
おまけに、食べるものにも興味なし。
生涯独身。恋愛にも興味なし。
やりたいことは、街へ出ること、
写真を撮ること。
どこまでもストイックだけど、
どこまでも自由だ。
映画のなかでも、
「自由より価値のあるものなんてない」と語る。
語る、そのことばのひとつひとつがすばらしい。
ニューヨークタイムズの同僚との、
なにげないやりとりのなかにも、
うわ〜!って思うことばがいっぱいだった。
金言集を読んでるみたいなドキュメンタリーでした。
彼の写真、めちゃめちゃいい。
撮ってるときの彼の表情も、めちゃめちゃいい。
写真は、ニューヨークタイムズのサイトで見られますのでぜひ。
http://nyti.ms/10L4ng9
あああ、
書き足りないけど、このへんにしておきます。
ぜーんぶ書いちゃいそうだから。
ぜひ観てほしい。たくさんの人に。
書く仕事の人も、
撮る仕事の人も、
何かを作り上げる仕事の人も、
とにかく元気になりたい人も。
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