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そして父になる

Soshitetitininaru

ちょっと観るのをためらってました。

だってさ、
考えただけでも苦しいよ。

親ってね、
全身全霊をかけて子どもを育てるわけじゃない?

自分を犠牲にして。

それなのに、
「間違えちゃいました。取り替えましょ。」って言われても。

取り替えるって、ありえないけど、

取り替えなくても、
一生どんな気持ちで生きるのか。


ふたつの家族が、ものすごーく対照的。

まるで昭和な家族(父1&母1)と、
今っぽい都会の家族(父2&母2)。

家族のあり方がまるで違う。

世帯収入が、っていうのが
まぁ理由だろうけど、

それぞれの親たちが、
そうやって育ってきたんだろうね。


親の貧困が子どもへ連鎖するように、
親の生き方は子どもへ連鎖する。

それは血じゃなくて、環境なんだと思う。


人間は、環境によって生きている。

姿かたちは、
血かもしれないけど。

性格とか考え方は、環境だ。


でも、
血を考えるんだなー。

病院も、それぞれの家族もね。

ありえない!、って思ったけど、
病院側は「こういう例は100%取り替える」って言うし。

そうやって言われたら、
そんなもんだと思っちゃうのかな。

似てないと思った、って、
似てないって言われた、って、

うちも似てないよ。
ちゃむさんは、全くあたしに似てない。
ダンナにはそっくりだけど ┐(´-`)┌


1年でも育てたら、手放せないよ。

イヌやネコじゃあるまいし、って言った父1に対して、
イヌやネコでもダメよ!って母1が言ってたけど、

いやいやほんとに、
イヌやネコやインコでも爬虫類でもダメだろ。


たとえばアメリカは、
養子制度が発達してるよね。

子どもはみんな、神さまの子だから、
誰が生んだとか関係なく、愛しまれ育まれるものだからね。

そういう社会だったら、また違ったかも。


これってそもそも、
父2の成長物語なのね。

福山雅治ですよ。

いやな父なのよ。
でもさ、きっと多いよ、こういう父。

不器用なんだよね。
仕事しかできないって、不器用なのよ。

仕事だけに打ち込めるなんて、
そりゃラクよ、そのほうが。

それで金銭が絡むから、
エライって勘違いしちゃうのよ。

まぁ、
そういう人たちが日本をつくってきたんだけどさ。

だから日本は、
こんなんなっちゃったんだけどさ。


勘違いな父2が、
ほんとうに子どもと向き合い、父として目覚めていく。

だからこのタイトルなのです。

父になる、っていうのは、血縁じゃなくて、
自らが父にならなきゃいけない。

産んだからって、
母親になれないのもいっしょ。

ってテーマにしては、代償が大きすぎる。。。


子どもの取り違え、
病院のミスじゃないんだよ。

あのネタは、
ストーリー的にどうでもよかったな。

世帯収入における生活レベルが、
恨みをかっちゃうなんて、コワいぜ。


高度経済成長期には、多かったそうですよ、
子どもの取り違え。

実は、今日いちばんのびっくりはその事実だった。

このストーリーの参考資料になってた
「ねじれた絆」っていうノンフィクション、

1971年の事件なんだって。。。
あたしの生まれた年ぢゃん!


あとね、
夏八木さんが出てました。

この作品で最期なのかな。。。

ストーリーと関係なく、
夏八木さんをみて、うるっと。。。


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