恋するリベラーチェ
原題は、
「Behind the Candelabra」、
Candelabra、台詞に何度も出てきてましたが、
枝分かれしてる燭台のこと。
ピアノのうえに、置かれてました。
リベラーチェのトレードマークだったのね。
輝く燭台は、リベラーチェの象徴。
その後ろで影になっていたスコットの存在。
そもそも、
リベラーチェ、
彼のこと、まったく知らなかった。
亡くなったのは、1987年だそうなので、
見たことぐらいはあったのかも??
日本ではあまり知られてないのかなー。
マッド・デイモンが演じた、
リベラーチェの恋人、スコット・ソーソンの著書が原作だそうです。
リベラーチェが亡くなったあとに出版された、
回顧録とか。
ものすごーく生々しいよ。
「恋する」なんて邦題ついてますが、
恋、なんてもんじゃない。
愛と憎しみと、独占欲と。
独占欲。
これがもうね、なんというか、究極なのです。
人を必要とする強い気持ち、
頼るとか頼られるとか、それ以上の強い依存。
スコットの生い立ちが、深く関係していることは明白で。
きらびやかな衣装にピアノ、
「1万人の観客の前で、黒いタキシードに黒いピアノじゃ、
ぼくがどこにいるかわからないだろ?」
って、リベラーチェは語る。
恐ろしいほどの成金趣味なキラキラで、
お金はいーっぱいあっただろうし、
たくさんの人がそれに群がったろうけど、
満たされてない、
余計にさみしーくなっちゃってる。
どこへ、どうたどり着いても、
幸せはなさそうだ。
ツボだったのが、ロブ・ロウ。
怪しい整形外科医、
なんだか彼だけコメディっぽかった。
悪い人なんだけど、ちょっと救われたきぶん。
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