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【映画】あなたを抱きしめる日まで

Philomena

安っぽい考えをしちゃうとね、
もしもあと10年早く探せていたら、とか思っちゃうのよね。

でも、
すべてあのタイミングだったからこその物語。

悲劇も困難も、
すべては、決まっていたことなんだと思うのです。

生まれてから死ぬまで、
ストーリーと結末は、誰にもすでに用意されている。

それがあたしのなかの、
カトリック的思考。


実話です。
すごい実話。

50年、黙ってたんだよ。
どんな気持ちの50年よ。


もう、あれこれ、
ティーンの望まない妊娠とか、人身売買とか、エイズとか、

そういう時代だったから、そういう社会だったから、って、
仕方がないことだらけ。

いやそうは思いたくないけどさ。

もちろん、現代的思考からしたら、
抑えられない怒りも、仕方がないこと。

そして、行き着くところは、
赦しなんだよなー。


カトリック批判だ、って
問題になったらしいですが、

修道院のやってたことが罪か、って言ったら、

罪かもしれないけど、
救いでもあったわけで。

シスターが頑なに守った規律は、
まぁ、行き過ぎだとは思うけど、責められない。


フィロミナを導いてたのは、
きっとアンソニーだ。

ぼくはここにいるよ、ってね。


オスカーにノミネートされてて、
フィロミナ、ご本人が会場に来てました。

あれこれ検索してたら、
マイケル・ヘスのお墓みつけちゃった。

映画そのままの墓石でした。


いい作品でした。
男の子の母としては、痛いほどの気持ちに。


事件があったよね。
ベビーシッターに預けた、シングルママの受難。

時代が変わっても、
国が変わっても、

ママと子どもは、どうしてこんなに孤独なんだろ。


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公式サイトとかチラシに、
フィロミナのことを「主婦」って書いてるの、ひどくない?

そもそも、
「あなたを抱きしめる日まで」って邦題、ひどくない?

これに限らず、
すばらしい作品、いっぱい来てるのに、
品質下げまくりPRの映画業界に、いちいちがっかり。

ちゃんと作品をみて作ってよ ┐(´-`)┌


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