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【映画】クライマー パタゴニアの彼方へ

Serrotorre

うわ〜!いい映画みた!
もっと早く見ればよかった!!

南米パタゴニアにそびえる山、セロトーレ。
標高3102m。

北穂と同じぐらいかな。

山、っていうか、
そこだけぴょーんって飛び出た細長い岩って感じ。


パタゴニアも、
セロトーレも、

アウトドアブランドしか知らなかった。
ここが由来だったのか。。。


って、
話しがそれちゃうから急いで戻して。

めちゃめちゃネタバレしますね。


St

公式サイトのギャラリー、写真がめちゃめちゃいい!
ここだけぼんやり眺めるのもいい時間。


さて、
このセロトーレに、
若手実力派クライマーが登るんですけどね。

この山が、ミステリーが何本も書けちゃいそうな、
いわくつきの場所で。

すごいよ、セロトーレ踏破の歴史。
ドキュメンタリーは、その歴史解説からスタート。


端折って説明しますと、
1959年にマエストリとエッガーが初登頂するんだけど、

下山中にエッガーが滑落死。
マエストリは生還したけど、登頂の証拠がない。

証拠写真を撮ったカメラは、
エッガーといっしょに落ちてったって言うんだもん。

マエストリの体験談だけ。
おれは登ったぜ! って本人が言ってるだけ。

なんだかこれじゃ、
エッガーが口封じに・・・みたいにも思える。

全部ウソじゃないの? ってスキャンダルに。

マエストリは、汚名を晴らすために、
1970年にもう一度チャレンジするんだけど、

そのチャレンジ方法がひどい。

ガスコンプレッサーを使って、
岩壁にボルトを打ちまくって登頂。

自然破壊よ。
山に対して不誠実なこと。

登った証拠に、
コンプレッサーを岩壁にぶら下げたまま下山。

使ったルートをほかの人が登れないように、
細工までしたらしい。

そこまでしたのに、
山頂から50m手前で帰ってきちゃったらしく。

ああ、どこまでも残念な人。。。


今回この岩壁を登頂したのは、デビッド・ラマ。
先月末に来日してたみたいですね。

オーストリア人の母、
ネパール山岳民族出身の父、

オリエンタルな顔つき。
なんともかっこいい。好き好き、こういう顔。

笑顔がテニスの伊達さんにちょっと似てる。


そんな彼が、道具を使わず、
フリークライミングでのセロトーレ登頂を目標に、

3年、っていうか
3度かけて達成するまでのストーリーです。


でね、

ボルトにまつわるスキャンダルは
まだ終わってないの。

ドキュメンタリー映画になってるぐらいだから、
カメラマンがいっしょに登ってるわけです。

岩壁を、スタッフも登らないといけない。

そのために挑戦1年目2009年、
撮影スタッフが追加でボルトを打ちまくっちゃったのだ。

さらに運悪く、デビッドは登頂失敗。
ものすごーい非難を浴びます。

デビッドは相棒を変えて、2年目2011年に再挑戦。

フリークライミングじゃなくて、
ボルトを利用してではあったけど、登頂に成功!

そして3度目2012年、フリークライミングでの登頂に・・・


でね、

ボルトにまつわるスキャンダルが、
もういっちょ出てくるの。

ほんとにもぅ、これって岩壁とボルトの物語。

デビッドより先にチャレンジした北米チームが、
正義感からボルトをほとんど撤去してきちゃったのだ。

警察に連行されてた。。。

ボルトはダメだって言いつつも、
安全のため、それを頼りに登ってる人もいるわけだし、

なにより、撮影チームが登れない。

デビッドたちも、
もうフリークライミングで登るしかない。


撮影は、ヘリからと、
別ルートからヘリとアイスクライミングで先回りした
撮影スタッフ(みんなクライマー)が頂上直下からぶら下がって。

さらにデビッドたちのヘルメットにつけたカメラで。

臨場感すごかった!
足元がスースーしちゃう。

セロトーレの岩壁、表面はかなり脆い石。

崩れそうな岩に手をかけるから、
あ、あっ!! って何度も叫びそうになっちゃう。


たどり着いた山頂。

歓喜のあまり、脱いでましたよ。。。
相棒が。。。モザイクなしで。。。


途中で伝説のクライマー、
ジム・ブリッドウェルのインタビューが繰り返し入る。

ムリだ、って何度も言うの。

でもね、力強かったのが、
「希望を持つなんてダメだ。信念を持て」って言うの。

希望なんて、
そんなの甘っちょろい。

自分をどれだけ信じられるか、
自分とどこまで向き合って戦えるか、なのね。


デビッド自身も、この経験で、
スポーツクライマーから、アルピニストになったって語る。

競技として、
ルールや時間や誰かと争うんじゃなく、

登山家として、
自分と自然と向き合うことを知るのです。


ああ、いい映画だった。

間違いなく万人ウケしない作品なんだけど、
ほんとよかったよ。。。


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