
変わらないものなどないのだよ。
歩いているのは道じゃなくて、階段で、
縦に長い階段か、横に広い階段か、
石段か木の階段か、山道みたいな階段か、
それはひとそれぞれなんだろうけど、
もう疲れたわ、って、
もう無理だわ、って、
立ち止まって、
同じ段に留まっていたいと、留まっていようと思っても、
どうせ景色が変わらなくて飽きちゃうんだから。
人も街も木も風も、
毎日ちょこっと変化する。
みんな黙って登ってるんだね。
自分の階段をね。
一段、また一段と、
登っていくしかないのだね。
かったりーなー、とか、
めんどくせーなー、とか、
言ってる場合じゃないのだよ。