【映画】繕い裁つ人
今週公開で、久しぶりに見たいと思った邦画2本の、
もう一本のほう。
理由は、
たまたま見かけたチラシが、素敵だったから。
原作は、コミックです。
とりあえず一巻だけ読んでみようと思ったら、
Kindle版が無料でした。らっきー♪
映画のなかの、
印象的なシーンとセリフのほとんどが、
この一巻からでした。
監督さん、しあわせのパン、のかたなんですね。
たしかに雰囲気は、ゆっくり流れてる時間とか空気とか、
そんな感じだけど、
もうちょっと、地に足がついてます。
食堂かたつむりとか、
かもめ食堂とか、めがね、にも似た、
女性の生き方が、しっかりと描かれてます。
とにかく、南洋裁店がステキ。
使われている洋館は、
兵庫県川西市にある郷土館、旧平賀邸だそうです。
郷土館の写真をあちこちで探して、
見比べてみたところ、
門などまわりは作ってるものの、
建物はそのまま。
仕事部屋の棚とかミシンまわりとか、
玄関のソファとか紅茶のテーブルとか、
お母さんがいてお団子食べる小あがりの和室とか、
家具類とドアなど建具は、かなり手を入れたようす。
市江さんがパジャマで歯みがきしてた
アンティークのシンプルな洗面台や、
寝起き姿を見られて、
ドタドタ上り下りしてた奥の階段、
入り口のロビー右手の大きな時計などは、
そのままあるみたいです。
市江さんは、煮詰まったら、
行きつけの喫茶店でチーズケーキを食べる。
ホールサイズで。まるごと。
オン、オフの切り替え、上手だわ。
あたしもやろう、ホール食い。←無理
あとね、
決心の模様替えが好きだなー。
大きな家具を動かして、
座る位置を変えると、
景色が変わるんだよね。
空気が動きだす。
ミシン、好きですか?
お裁縫、得意ですか?
あたしはまったくダメです。
ほぼ、学校の家庭科でしかやったことない。
授業のあいだも、とにかく苦痛で、
どうやって効率化して、
縫うところを減らすか、とか、
簡単に短時間で終わらせるか、とか、
そんなことばっかり考えてた。
その場をしのぐことばっかり考えてたの。
子どものころから、
お料理とか、お裁縫とか、
家庭科が得意です♪好きです♪ ってオンナは、
人生の負け組だと思ってた。
ファッションとか、メイクとか、
おしゃれに夢中になるとかも、そう。
女の人に当たり前に用意されたようなところで勝負したら、
終わりだって思ってたんだよねー。
女性として、
当たり前の素質も持ってないクセにね。
一生モノの洋服、持ってますか?
濁流のような情報化社会で、
次々と流行が作られては、すぐに廃れて、
ファストファッションの台頭が追い打ちをかけるように、
洋服に対する考え方が、随分変化しました。
安い価格で、
そこそこのものが買えて、
お金がなくたって、
凍えず温かい冬がすごせるのは、
ほんとうにありがたいことだけど。
大量生産、大量消費、低価格。
それが、ほんとうに正しいかって、難しいけど、
豊かさの価値観については、
もっともっと、考えなきゃいけないね。
そんなこと、考えちゃう段階で、
恵まれてるんだよ、って言われちゃいそうだけどね。
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