【映画】バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
バッドマン俳優の演じるバードマン。
過去に囚われた俳優は、
過去と決別して、新しい自分を手に入れられるのか?
過去の栄光は、亡霊のように取り憑いて離れない。
そんなに簡単じゃないよねー。
過去って。
どんな栄光だったにせよ。
彼みたいな大成功じゃなくても、
子どもの頃、部活でレギュラーだったとか、
ちょっと勉強ができたとか、絵が上手だったとか、
ちっちゃな成功だって、
引きずってる人たくさんいるもん。
雄弁に語っちゃったりしてさ。
ほかの人からみたら、
時間のなかの小さな点でも、
自分のなかでは、幅広の帯になって流れてる。
過去の栄光って、そんなものだ。
囚われすぎると、
新しい自分になるチャンスさえものにできない。
その場所に立ってても、見過ごしちゃう。
そんな話よね、これって。
認知と行動は、必ずしもイコールじゃない。
苦しいけど、めちゃめちゃだけど、
鳥になって飛べるのならば、きっとしあわせ。
アカデミー賞、
作品賞、監督賞、脚本賞、撮影賞、四冠です。
撮影賞っていうのは、ほんと納得で、
ノーカットみたいに見せる手法。
ずーっと追ってる。
ドキュメンタリーみたいに。
見せられてるんじゃなくて、
見てる気になる。
脚本はねー、むずかしい。
一般受けしないね。
優れているものが、
必ずしも興行的に成功するとは限らないし、
エンターテイメントか、文学的な舞台か、って比較もそうだけど、
芸術っていうのは、受け入れられにくいからね。
わかるやつだけ、わかればいい、って。
そんな感じでしょうか。
アカデミー賞授賞式で、
ニール・パトリック・ハリスが演じたブリーフネタの、
本家本元、やっと拝めました。
ありがたや、ありがたや。
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