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【映画】トレヴィの泉で二度目の恋を

Torevinoizumide

トレヴィの泉、
一度だけ行ったことがあるけど、

ものすごーい人、人、人だったことしか覚えてない。

甘い生活、っていう映画のワンシーンで、
出てくるんですって。

知らなかった。

きれいなお姉さんと、ジェントルマンが、
トレヴィの泉のなかに入って、びちゃびちゃやるらしい。

エルサは、
そんなワンシーンを再現するのが、夢。

寝る前にベッドのなかで、
お気に入りのこの映画を繰り返し見て、眠りにつく。


エルサは、シャーリー・マクレーン。
映画デビュー60周年記念作品だそうです。

相手役フレッドは、クリストファー・プラマー。

トラップ大佐のときよりも、
最近の、おじいちゃん役のほうがスキ。

あたま薄くても、ヨレヨレでも、ステキよ。


妻に先立たれて、
ヨレヨレのおじいちゃん。

妻とは憎しみ合っていた、って言ってたけど、
引きこもっちゃうぐらいダメージ。

子どもは独立して、妻を失って、
ひとりぼっちで暮らすには、家が広すぎて。

生活の変化にともなって、
住まいを変えるって必要なんだけど、

絶対に自分じゃ動かない。
変化が怖いから。

だから、
街中のアパートメントに娘が引っ越しさせるのです。

そうやって、無理やり引っ張り出さないとダメね。


引きこもってるおじいちゃんに、
目の前の公園をさんぽしろって、みんなが勧めるの。

でも、断固拒否。

誰かに言われたって、変わらない。
なにしろ年寄りは頑固だから。


でも、ちょっとずつ変わっていく。

おとなりのエルサと出会って、
老いたお互いを支えあって。

エルサって、
妄想癖があったりの困った人なんだけど、

魅力的なんだなー。
同性として見ても、そう思う。


簡単に言ってしまうと、
老いらくの恋、なんだけどね。

それだけじゃない、面白みがあった。


年をとると、

頑固になるし、わがままになるし、
自己中心的でまわりが見えなくなるし、

まわりに、
ああしろ、こうしろって言われても、

そうそう人間変われなくなっちゃうんだけどね。


変われるんです。

自分がその気にさえなれば。
自分が変わろうと本気で思えば。

いっしょに変わろうとしてくれる人がいれば。

その人を、心から思いやれれば。

思いやる、っていうのは、
思ってるだけじゃダメで、

行動が伴わないといけない。

相手を思いやって、行動することで、
自分もうれしい。

それが、何よりも自分のため。


変われるんだよ。
本当に思いやりたい人と出会えれば。

自分のことだけ見てる人は、
年齢に関係なく、やっぱりダメだもんねー。


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