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マダム・イン・ニューヨークを見ながら考えたこと

Madamuinny

これ見たい! と思いつつ、

上映時間とか期間とか、シアターの場所が合わずに、
見逃してしまう映画が、毎年何本もあります。

特にミニシアター系の作品は、よさそう!と思っても、
タイミングが合わずに、見逃しちゃうのが多くて。

そういうのも、
出会いなので仕方ないんだけど。

これも、そんな一本。


マダム・イン・ニューヨーク。
2012年のインド映画です。

レンタルしようか迷いつつ、ちょっと待ってたら、
wowowさんで放送してくれました。


シアターで見た作品ではないので、
映画カテゴリ的に書くんじゃなくて、

この作品を通じて、

女性が産み育て、さらに働くことについて、
考えたことをまとめておこうと思います。


主人公は、古風なインド人マダム。
専業主婦。

夫には、
料理しか取り柄のないことをネタにされ、

娘には、
英語を話せないことを恥ずかしがられ、

悔しい思いの毎日から、
そんなタイミングでニューヨークへ。

思い切って飛び込んだ英会話教室で出会ったフランス人に、
熱烈アプローチされて、言うんです。


必要なのは、恋じゃない。
尊重されたいだけ。


英会話を学ぶのは、恋をしたいからじゃなく、
家庭で「尊重」される母親になりたいから。

ポイントは、この「尊重」なんだなー。


男性が外で働き、
女性が家を守る、っていうのが、

古くさい、
時代錯誤の家庭のカタチだということになって、

まぁ、もともとは国の政策だったわけだけど、

女性の社会参加を!
女性に働きやすい職場を!

世の中がそういう流れになってきてから、
もう長い年月が過ぎてます。

それでも、どうもうまくいってないのは、
「尊重」が足りないからなんじゃないだろうか。

男性の女性に対する尊重。
社会の女性に対する尊重。

うわべだけじゃなく、心からの、ね。

お金を稼ぐ人が偉い、って感覚が問題だよね。
ボランティアを馬鹿にする人がいるぐらいだもん。


あたしは、妊娠中も、
ちゃむさんが脳症になって障害を負っても、

ずっと仕事をしてるけど、

何かにしがみついてたからじゃなく、
なんとなくそういう流れになってたからで、

女性も働くべき! とか、
強く思ってたわけじゃないような気がする。

だから、
自ら仕事を広げようと努力した経験が乏しく、
実際いまも、広げようと思ってない。

いまのままでenoughだなー、と最近よく思う。
まぁ、体のこともあるけれど。

ふつうに動くと、そのときは動けちゃって、
ほんと、あとがツライのよぅ。


ただ、
仕事を持ってる自分って、なんとなく安心だ。


子どものころから、
家庭的な女性性に拒否反応を持ってたし、

妻として尽くすとか、母親になることとか、
女性としての一般的な姿に、魅力を感じてなかった。

それがなんでか、っていえば、
そういう女性が社会的に「尊重」されてなかったからだ。


そうだ、もうひとつ。
主婦のイメージが楽しそうじゃないのも問題だ。

テレビ見てゴロゴロしている、って図を、
マスコミが植え付けたのは、そもそも大罪だし。


人はみんな「尊重」されたいと思ってる、って、
カーネギーさんが言ってたなー、と思って、

名著「人を動かす」を買ってみた。
マンガ版だけどw


家事したり、子育てしたり、
そういう家庭的なことが何よりも素晴らしいことだ、って、

もっともっと社会が存在を「尊重」すればいいのにね。

実際は、たいへんな仕事だし、
極めれば充実した生き方なんだから。

やってみるまで、わかんなかったけど。
センスと根性のないあたしには、到底無理。

専業主婦は視野が狭いとか、働けば広がるとか、
まぁ、そうなんだろうけど、

狭いと無能なのか、広いと偉いのか、って、
そうじゃないよね。

みんなちがって、みんないい、んじゃないの?


これも、多様性を受け入れない社会の弊害なんだろうな。


働くママは、
専業ママを攻撃したりするからね。

夫婦だって、親子だって、
お互いを攻撃することが、コミュニケーションみたいになってる。


女性のいちばんの敵は、女性だし。
家庭のなかのいちばんの敵は、家族だ。


でも、人は変わらないんだよなー。


映画の終わりで、

マダムは英会話をがんばって、
「尊重」されるポジションを手に入れ、

そして家庭に戻っていく。
それが彼女の選んだ幸せ。

人は、そう簡単に変わらないから、

またモラハラ旦那に、
けちょんけちょんに言われたりするかもしれない。

娘に馬鹿にされたりするかもしれない。

でも、それが彼女の選んだ幸せ。


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