【映画】わたしに会うまでの1600キロ
舞台は、PCT、
Pacific Crest Trail。
メキシコ国境から、カナダ国境まで、
アメリカ西海岸を縦断する、ロングトレイル。
こんな道、あるんですねー。
タイトルでは1600キロ、ってなってますが、
実際の距離は、もっともっとあるらしい。
砂漠あり、山脈あり、
気温は40℃になる草原もあれば、雪の解けない高地もあり、
大きなヘビに会うし、
飢えたハンターに狩られそうになるし?、
ものすごーい場所です。
いや、
好きな人は絶対好きよ。
好き。
行ってみたい。歩けないさ。
山を歩き慣れた人が挑戦するならまだしも、
って思ったけど、
考えてみたら、
サンティアゴ・デ・コンポステーラだって、
歩きなれた人ばっかり行ってるわけじゃないから、
それはそれで、いいのかもしれない。
もちろん、
そのぶんリスクは高いわけだけど。
そもそも、彼女が破綻した理由が、
お母さんの死なんだけど、
どんなマザコンだ、共依存だ、
愛着障害だ、って思って見てたら、
あー、あのママだったら、
失ったショック大きいわ、って納得。
ローラ・ダーンのママっぷりが
とにかく素敵だった。
笑ってる顔もいいんだけど、
垣間見る、その裏に隠された気持ちの深さが。
すべてのバランスを崩して、
あそこまで落ちるっていうのは、また、
善と悪、
彼女の振り切り度の大きさでもあるね。
あそこまで落ちるようなバランスだから、
大きく振り切って、トレイルを歩き抜けた。
あたしのは、小さな振り子だな。
ちょっと振れただけで、ビビリすぎだ。
彼女の荷物、すごかった。
モンスターって呼ばれてたほど。
最初にモーテルで荷物作って、
背負おうと思ってころがるシーン。
となりのおじさまが笑ってたけど、
そこ、笑うところじゃないよねー。
あれは、
彼女自身の背負っているすべて。
背負えなくて、もがいているのも、
彼女そのものの姿。
背負ってませんか?
あなたのモンスター。
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