【映画】エール!
聞こえない世界に住む親にとって、
音楽の道を選ぼうとする娘って、
キッツイなー。
娘も同じく、
その世界を選んでしまうことの葛藤って、
キッツイなー。
でも、
キッツイ感じを見せず、
もちろん困惑や衝突はあるけれど、
シリアスになりすぎず、
コメディの風をそよそよと吹かせて、
ハッピーエンドに盛り上げる。
フランス映画です。
性描写がお国柄、なのかな。
あけっぴろげ。うらやましいぐらい。
だからといって、
親の性病の受診に、娘を通訳として連れてくって、
頼りすぎ。
とにかく頼りすぎ。
聞こえない親が、聞こえる娘を。
生活、仕事、すべての通訳は娘。
ふつうじゃ言いにくいような皮肉も娘に通訳させようとして、
娘が別のことばでその場をしのぐ。
家族を大切に、家族を第一に、
って育ててきた、ってママは言うんだけど、
それって、娘を便利に使うために、
縛り付けてきたようにしか見えない。
親のために働く、すばらしい娘だ、って、
そんな評価しちゃだめよ。
娘の歌に、感動する観客たち。
でも、家族にはわからない。
パパは、観客が感動する姿を見て、やっと理解する。
歌って、音の流れだけじゃなく、
歌詞があって初めて、メッセージになる。
歌詞ってたいせつだな。
やっぱり歌は言葉あっての歌だ。
どんな美しいメロディも、
言葉の力には、勝てないと思うよ。
飛び立つのは、娘だけじゃない。
家族、ひとりひとりが、
頼りきってた娘から飛び立たなきゃね。
高校生のコーラス隊、選曲がすごいよ〜。
情熱的な男女の愛の歌。
これもあけっぴろげなお国柄?
さすがフランス。
それを聞いて、親たちは感動するんだから、
ふつうのことなんだろうか。
アメリカだったら、
歌って踊ってgleeになっちゃうところを、
シンプルに、
情熱的な愛を歌で語るのがフランス流?
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