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【映画】杉原千畝 スギハラチウネ

Sugiharachiune

Persona non grata


タイトルに、杉原千畝というお名前と、
Persona non grata の文字が、

どーんと映し出されて、

これがほんとは、
映画のタイトルの予定だったんじゃないかと思った。


ペルソナ・ノン・グラータ、
ラテン語で、好ましからざる人物という意味。

外交用語だそうです。

ソ連から、
好ましからざる人物に指定され、
入国を拒否されていた人物、外交官。

そのぐらい、影響力、というか、
洞察力があり、未来が見えていた人。

日本の、世界の、未来が見えていた人、です。


戦後70年、

千畝さんが命のビザを発行してからは、
75年だそうです。


少年Hの映画に、
神戸港に来航したユダヤ人が出てきましたが、

あの人は、千畝さんに、
ビザを書いてもらった人だった、ということだね。


日本のシンドラー、
なんて言われてるそうですが、

シンドラーとはまた立場が違って。


ひどい世界情勢のなかで、

日本をと取り巻く国々を、ヨーロッパから俯瞰して、
日本の未来を見通して、予言して、

このままじゃ、
何もかもダメだってわかってたのに、

防げなかった無力感。


それでも、日本人が、
ユダヤ人を救ってたなんて、

数少ない希望、光に見える。


内側にいて、内側から見てるっていうのは、
何も見てないのと同じだな。

外へ出て、
それもけっこう遠くまで行ってみて、

初めてわかることだらけだ。

だからね、
知らないことだらけなんだよ。

ただココにいたらダメなの。

ココだけにいて、
わかったつもりになっちゃダメなんだよ。


国に逆らった行為だったため、
外務省を辞めることになって、

名誉が回復されたのは、
21世紀が近くなってからでした。


理不尽な争いによって、
祖国を追われ、帰る場所を失った人々、

苦難を抱えて、
ヨーロッパを移動しつづける人々、

世の中は、何も変わってないなー。


邦画特有の、
なんていうか、
いやーな感じがないな、って思ったら、

監督さん、チェリン・グラックなんですね。
日系の血をひくアメリカ人で、日本育ちとか。

そんな監督だからこその視点があったんだって、
インタビュー記事で知りました。


うん。
よかった。

過去の戦争のことを知るたびに、
日本のことが嫌いになるけど、

自分が日本人でよかったって、少しだけ思えたよ。


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