治療にかかるお金のはなし
保険のCMなどで繰り返し言ってるように、
がん、って、
治療にお金がかかります。
検査にかかり、
手術にかかり、
治療にかかる。
ひと区切り、と思って、
あれこれ資料やら何やらを整理してて、
たまった領収書をExcelさんに打ち込んでみたら、
ここまでのあれこれ、
総額50万円超えてた。きゃー。
これさ、誰でも支払える額じゃないよね。
夫に捨てられたら終わり、って記事もあったぐらい。
お金って、しばり、だよね。
ちなみにうちの場合、
診断されてすぐにダンナから
「お金の心配はしなくていいからねー」って言われました。
そういうところは、とても大きな人だと思う。
すごいよ、ダンナ。
ただ、
あれ?あたしもしかして死ぬのか? とも思った。
あたしのケースは、
抗がん剤が不適合だったので、まだ安価なほう。
まあ、そのぶん、
入院を個室にしてましたが。
放射線治療中、
毎日毎日、けっこうな額を支払ってて、
たくさんお金をかけて、
再発率を下げる治療をする価値が、
あたしの「これから」に、あるんだろうか、って、
繰り返し、考えちゃいました。
あたし、いま44で、
こんなふうに思ってたところを、
同じように治療してるひとの多くは、
60代、70代で、
その先を生きることに対する、
モチベーションっていうか、
理解しがたい、とさえ思っちゃったのよ。
これって、結局は、
自己肯定力の低さ、なのかも。
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