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喪失感がやってきた

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アクセス解析を眺めてると、
このカテゴリを順番に見ている人にたびたび出会う。

同病のかたが、
検索してきたのかもしれないし、

久しぶりに訪ねてくれて、
驚いてる誰かかもしれない。


そんななかに、
忘れてた記事があった。

何も失っていない、って、ちょうど3ヶ月前に書いてたのだ。


最後の文章が、

 それにしても、
 これならだいじょうぶ。
 何も失っていない。
 いまは。

だった。


いまは、ってつけてるところに、
確信のなさが見え隠れしてるが、

そのとおり。

いまは、喪失感でいっぱいだ。


喪失感は、突然やってきた。

たしか、先週ぐらいだったかな。

仕事したり、本よんだり、おやつたべたりしてる、
ダイニングテーブルの傍で、

ほんとに突然、
あー、失ってるな、って実感が降りてきた。


毎日、鏡の前でチェックしてるので、
変化はきちんと見てた、はず。

放射線治療が終わってから、
どんどん縮んで、すっかりこじんまりして、

失ってない、って思っていた、
3ヶ月前の面影は、いまはゼロになっちゃってて、

それでも、

小さくなったなー、って思っても、
失った感覚はなかったんだよなー。


見てるつもりでも、
見えてなかったもの、なのかも。


こういうことが、最近多いんだ。

まったく関係のない場面で、
それについて考えてたわけじゃないのに、

急に確信が降りてくる。


受容までのタイムラグ、大きすぎ。


部分切除だし、
とてもきれいにしてもらってあるので、

きっとほかの人が見たら、
失ってないよ、だいじょうぶだよ、って言うかも。


でも、じぶんのなかでは、
たしかに失った一部があったって、

やっと実感できたんだと思う。


そうそう、実感。

欲しかったんだよ、実感。

乳がんになって、
切除したんだ、っていう実感。

だからきっと、これでいい。


こうやって、
シロクロつかないもやもやが、ひとつずつ晴れていくんだ。


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