こよみ
カレンダーの12月とか、
手帳の12月は、
ちょっとかわいそうだ。
もう新しい年に気持ちが移ってる。
手帳なんか、今日から使えるものが多いし。
だから12月って、
こよみの終わりじゃなく、
始まりのような気がしてる。
教会の典礼のこよみが、
アドベントからの12月始まり、っていうのもあるけど。
そういえば、
乳がんの始まりは、昨年の12月だった。
毎年12月に受けてる健康診断で、
乳房エコーをやって、
例年10分もかからない検査なのに、
カーテンで仕切られた隣の検査ベッドが
何人も入れ替わっても、あたしは終わらず、
検査技師さんは、左右とも、
繰り返し繰り返し確認するように、
エコー見ながら何枚も画像をプリントしてて、
でも、
その場では何も教えてもらえなくて。
これはヤバそうだなー、って思ったんだ。
帰ってからネットであれこれ検索して、
健康診断で要精検になっても、
実際に問題になるのは1割ぐらいだとか、
どうにか安心できそうなネタ探して、
気持ち逃して、
検査技師さんの勘違いかもしれないし、
要観察ぐらいのことかもしれないし、
要精検になったとしても、
心配して損したぐらいの問題かもしれないし、
そもそも、
あたしの心配とか悪い予感なんて、
あてにならない大げさなものだし、とか。
そんなことをぐるぐる考えてたのが、
一年前の12月だった。
新しいこよみは、
やっぱり12月始まりだった。
悲観しすぎることは必要ないが、
楽観に逃げるのは、
自分の首を絞めるようなものだ。
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