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1年前の手術のこと

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きのうは、ちゃむさんの学校の、
高等部卒業式でした。

お世話になったママたち、
個性的で素敵な子どもたち、

みんな卒業しちゃった。

在校生のママたちで廊下に花道をつくって、
みんなでもらい泣きして、送りました。

ちゃむさんとあたしも、
一年後にはおなじように見送られるんだなー。


一年前の高等部卒業式の日、

午前中に、
おなじように卒業生とママたちを見送って、

午後から病院へ。
翌日水曜日が、手術でした。


一年前の高等部卒業式から帰って、

ちゃむさんが放課後デイに持っていったお弁当と、
同じごはん食べて、

荷物ころがしながら駅まで歩いて、
タクシーで病院へ。

病院までは、ほんの10分ぐらい。

ぼんやり外を見てたら、涙がほろほろでてきた。
えー、そんなセンチメンタルになっちゃうんだ。

運転手さんに心配される。
すみません。


入院手続きをして、病棟へ。

個室は広くて、大きな窓。
スクールバスの通る道が見えた。

いろんな人がやってきて、順番に説明をしていく。

外来に呼ばれる。
質問と術前の撮影。

夜ごはんは、酢豚だった。
明日は禁飲食。

夜、ちゃむさんが来る。
個室にしてよかった。


翌朝、放射線科に呼ばれる。
センチネルリンパ節生検の準備。

乳房に注射して、
CTみたいな機械で40分ぐらい。

うとうとしつつ、いろんな夢をみる。


手術は午後から。
時間どおりに呼ばれる。

手術室までは、病棟ナースといっしょに歩いていく。
緊張で血圧上昇。ふらふら〜。地面に足がついてない。

エレベーターで降りて、
手術室のガラス扉があいて、中へ。

前日に説明してくれたオペ担当のナースが、
深々と頭を下げて迎えてくれた。

よろしくお願いします。
こっちも頭を下げる。


機材がたくさんの通路。
いちばん奥の手術室1。

天井が高い。
ドラマで見たオペ室よりもたくさん機材がある。

スタッフが何人もバタバタと、いろいろ言ってくるんだけど、
ことばが頭に入ってこない。

うながされるまま、手術台のうえにあがる。
ウォーターベッドみたいになってた。ぼよんぼよん。

酸素マスクをつけて、ゆっくり深呼吸。
右腕に血圧計と点滴。

麻酔は点滴から入ります、って声。
しびれるみたいな感覚。


次の瞬間、名前を呼ばれた。
終わりましたよー、って。

一瞬だった。
夢はなにもみなかった。


あちこち痛い。動けない。
寝返りうちたいけど、動けない。

時間を聞いたら、3時間経ってた。

がんばったね、がんばったね、って声がする。
おおげさだなー、って思う。

ばばが手を握ってる。
すっごく汗ばんでて、ふるえてる。

やめてよ、もぅ。

気持ち悪くなってナースコールを押してもらう。
点滴追加。

先生がくる。
さらっと開いて確認して、ほかの先生に説明して帰る。

痛くてナースコールを押してもらう。
点滴追加。


少し眠って、ちゃむさんが来た。
あれこれついてるコードをひっぱろうとする。

ママがんばったからごほうびだね、ってダンナがいう。


みんなが帰って、
寝て、体がつらくて起きて、ひっしに寝て、

もう眠らせてくれればいいのに、
また目がさめる。

寝ても寝ても、朝が来ない。
時間がわからなくて、長い夜だった。

リンパ節に転移してたことは、
まだ知らない。


あと、翌日のお昼ごはんを忘れられちゃうことも、
まだ知らないw

ほんとそういうの多いのよねー。
こんなときにさえ存在感ないって、すごいわ。


一年経って、
日付は1日ずれてるけど、

おなじようにきのう入院して、
今日おなじように手術の人がいる。

がんばれ、同病の誰か。
がんばれ、スタッフのみなさん。
がんばれ、せんせー。


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