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MRI検査してきたよ

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機械音。
爆音。
響く。
揺れる。

キーンと響く音に、
和音を重ねて、音楽を作っていく。


二度目のMRI。

一度目は造影剤入れて
乳房の撮影でうつぶせだったから、
その苦痛に比べれば今回は楽勝だと思っていた。

終了まで三十分と少しだったか。

起き上がったら、
からだはふわふわ落ち着かず、頭はガンガン痛んだ。


検査前、
個室で着替えて待っているときに壁に目をやったら、
ヒートテックは脱いでください、との注意書きが。

急いで下着を脱ぐ。
あせる最中に声をかけられて、さらにあせる。

ヒートテックの、
それも長袖のブラトップをまだ着ていた。

もう冬は終わったのにどうも冷えるのだ。
ブラトップは乳がんの傷跡にやさしいし。

検査技師さんに、ヒートテックダメなんですね、
と声をかけたら、

あー言い忘れてました、と。

まさかもう春なのに、
冷え対策してるとは思われなかったのか。

っていうか、忘れないでよ。
相変わらず、すぐに忘れられちゃうあたし。


入り口のタッチパネルで映像を選択する。

苦痛緩和のために、音楽と映像が流れるシステム。
検査室内の照明も変わる。
最新型のMRIらしい。

前回はうつぶせだったので、
何も見えなかった。

ロッキーらしい山の写真に惹かれて、
ノースアメリカを選択する。
イルカと少し迷った。

検査台に仰向けに寝て、骨盤をベルトで締める。
さらに台のようなものを置かれたり、
ヘッドフォンされたり、スイッチ握らされたり。

最後に顔の前にミラーのついたてが置かれて、
頭上のモニターが映し出された。
ここで映像を見る仕組みらしい。


検査が始まる。

ギーギー、カンカン、ビービー、
大きな音が繰り返される。

音がどういう理由のものなのか、
どういうプロセスで検査機器が作動しているのか、
そのあたりの説明があったら、
それほど苦痛は感じないんじゃないだろうか。

何が起こってるかわからずに
危機的な爆音が繰り返されるから、不安になるのだ。


ヘッドフォンに流れる音楽が聞こえないほどの爆音に、
これを楽しむ方法はないかと考える。

頭の中で重厚な和音を重ねる。
音はパイプオルガンで。
低音を効かせて。


映像は、湖と森と切り立った山。
カナダのモレインレイクに似ている。
空には雲が流れ、鳥が飛び交う。
時折り草が揺れる。

カナダ行きたいなー。
また行けるかな。
湖畔にホテルがあったな。
まだあるかな。


しばらくすると南の島の景色に変わった。
白い砂浜と青い海と泳ぐ魚と、揺れる椰子の木。

その椰子の木の揺れ方がどうも不自然で気になる。

揺れる木と揺れない木があり、
揺れる木からは頻繁に椰子の実が落ちる。
こんなにたくさん実が落ちたら、危険過ぎる。
椰子の実は、死亡事故にもつながるほどの凶器だからだ。

機械の揺れがしだいに大きくなり、映像までが揺れ出した。
南の島は大揺れだ。酔いそうなほど。


山と海への旅の終わりとともに、
検査が終わった。

今回は余裕だと思ったけれど、
起き上がったら体はふわふわ、頭はガンガン。
ぐったり疲労感。

お疲れ、あたし。


結果は来週。

情報を増やすという目的での追加検査だったので、
決定打になるような結果は望めない。

それでも何かわかるといいな。


鎮痛剤を飲み続けていることもあって、
痛みを感じない時間もある。

そんな時には、
これ以上調べなくてもいいかな、と弱気になる。
とりあえずの経過観察ぐらいはつけてもらって、
様子見にしてもいいんじゃないか、
いまやってることは大げさなんじゃないかと思う。

そしてまた痛みがやってくると、
きちんと調べて解決したほうがいいと考え直す。

その繰り返し。


とりあえず、そんな検査でした。
記録として。


終わってから、
タリーズでごほうびのハニーミルクラテを飲んで、

気分転換に病院裏の運河のベンチへ。

暑いくらいの日差しで、
放射線治療のころを思い出した。


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