身体のいいなり
捨てるきっかけが、
乳がん治療の副作用だったって。
うわ、わかるー。
あたしも結構捨てた。
まだまだあれこれ捨てたい。
乳がん経験のエッセイもあるらしいけど、
その場になくて、
でも、そっちを先に読みたいので、
2冊まとめてネットで。
本屋さん、売り方失敗したねぇ。
身体のいいなり。
ルポライターが書く、
乳がんの手術と治療と生活のあれこれ。
闘病エッセイって、
感動させようって、
可哀想でしょ?って、
オオゴトなのよーって、
ワタシエライでしょ?って、
過剰に反応して、
脅かすみたいなのが多いけど、
これはまったく違う。
反感買いそうなほど、サバサバしてて、
めちゃめちゃロックだった。
仕事も病気も、
思考と行動の振り幅がすごい。
ホルモン療法の副作用がひどいからって、
なんとギブアップ!して、
両乳腺を全摘して、
シリコンで両乳房再建してた。
アンジェリーナ・ジョリーか?
勢いがあって、どこか投げやりで、
毒を吐くのだけど、
その毒に共感したり。
決して言えないようなブラックなこと、
書いてくれてありがとう。
同病だからって、
なんでもわかりあえる、支えあえる、
なんて、キレイなことはありえない。
読みながらも、
あたしのほうがステージが、とか、
リンパ節郭清なしでヨガできていいなー、とか、
どうしても比べちゃうし、
それぞれ微妙な違いの検証が面倒だ。
でもね、
もう仕方ないじゃん。
がん患者の数だけ、がんの個性がある。
しんどさもそれぞれ。尺度もそれぞれ。
こんな病気になったからには、
やりたいことはやったほうがいいし、
行きたいところには行ったほうがいい。
嫌なことに手間かけてるのも、
もったいないな。
昨日と今日と、
だるくて眠くて、昼寝三昧。
リンパ節郭清したほうの腕は、
しびれと痛みの繰り返し。
またそんな感じです。
相変わらず、身体のいいなりで。
| 固定リンク
« 窓 | トップページ | シーボーン・ソジャーン »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- さみしい夜のページをめくれ(2025.04.25)
- 山と渓谷5月号 聖地上高地へ(2025.04.17)
- しあわせは食べて寝て待て(2025.04.14)
- 今年の京都検定(2025.03.08)
- 京都ものがたりの道(2024.11.26)