がんサロン
前半は、先生のカナダ山旅話でした。
こっちが本編?ってぐらい、
実は期待してた。
だって昨年は、
唐松テント泊の話しからスタートだったので。
今年はカナディアンロッキーですよ。
それも、
かなりディープなロッキー。
いいなー、カナダ。
いろいろ質問したかったけど、
ぐっと飲み込む。
だってここは、
乳がん治療の話しを、
聞きに来た人の集まりだからね。
【検診】
・マンモグラフィを定期的にするのは、
60代以降なら発見率が高く、意味がある。
→マンモは万能じゃないからね。
痛いし。大嫌いよ。
・確率としては、
1000人受けて要精検が80人。
実際にがんの人は、そのうち3人。
→その3人に入ってるのが我ながらすごいね。
まれにしか起きないことは、
あたしに起こるの法則。
・検診が過剰診断になっている。
→ピンクリボン活動の考え方を、
もうちょっと変えた方がいいかもよ。
【治療】
・術式には流行がある。
温存率を競っていた時期もある。
→こんなところにも競争社会が。
・インプラントが保険適用になってから、
温存術の実施率が下降傾向。
→きれいにつくることを望むのね。
・アロマターゼ阻害薬とタモキシフェンの組み合わせ。
理論上は効果がありそうだが、
実験結果はよくなかった。
→確かに効果がありそう、って思えるけど、
副作用がさらにひどくなりそうで怖いよ。
・ホルモン療法は再発を遅らせているにすぎないのかも。
10年やっても効果があったのかわかるのは、
15年後とか、もっと先かも。
→5年生存率とか10年生存率とか、
ますますまったく意味がない。
・タモキシフェンの副作用で、
子宮体がんになった人の確率は、0.7%。
→まじか。。。いや知ってたけど。
まれにしか起きないことは、
あたしに起こるの法則。
・アロマターゼ阻害薬の副作用で、
関節痛になった人の確率は、30.3%。
→ほんと多いね。どうにかしたいね。
つらーい。
・副作用に苦しんで、
治療を辞めてしまう人は、けっこう多い。
→だよねー。治療期間が長いのに。
ずっと副作用があったりするわけで。
つらーい。
・新しい抗がん剤の開発はストップ傾向。
分子標的治療薬の時代へ。
【リンパ浮腫】
・センチネルをやってリンパ節に転移がみつかって、
郭清するのは6%。
→これに引っかかって、リンパ節郭清した。
まれにしか起きないことは、
あたしに起こるの法則。
ただし今後はできるだけ、
郭清しない方向になっていく、らしい。
・リンパ節郭清した人の2割ぐらいが浮腫になる。
ただし浮腫の定義が不明確。
・やっちゃダメ!は、ほとんど都市伝説。
リンパ節郭清したほうの手で、
重いモノ持っちゃダメ、とか、
血圧はかっちゃダメ、とか、
採血しちゃダメ、とか、
点滴しちゃダメ、とか、
根拠なし。問題なし。やってよし。
→そうらしいと聞いてはいても、
なんとなくやりたくないんだよ。
実際、痛いし、ダルくなるし。
看護師さんたちも避けたがる。
なにしろ、
まれにしか起きないことは、
あたしに起こるの法則、だから。
とにかく、治療は年々新しくなる。
15年くらい前、
同病だった叔母が最初に手術したときの、
傷あとを覚えているけど、
ものすごかった。
表現が陳腐だけど、えげつなかった。
叔母があたしの傷をみたら、
びっくりするだろうな。
そのくらい、進歩というか、
変化している。
先生から、
寄り添ったことばがいくつかあった。
副作用たいへんだよね、
がんばってエライね、みたいな。
医療者からの、
それもトップからのことばは、
けっこうな慰めになる。
最後のメッセージは写メしたので、
印刷して手帳に貼っておくよ。
先生の話のあと、
患者の会の懇親会だったけど、
ちゃむさんが帰宅時間になっちゃうので
お先に失礼した。
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