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【Netflix】37セカンズ

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バリアフリーバラエティードラマとして、
NHKで放送されたのは、昨年の12月のこと。

ちょうど京都へひとり旅中で、
ホテルの部屋でひとりで見てた。

ドラマ版を見て、
すっかり見た気になっていた。

映画版は、その先があった。


新型コロナウイルスの影響で、
映画館はちょっと・・・という
雰囲気になっていたころの上映だったから、
すっかり見逃してしまっていたのだけれど、

Netflixさまさまです。


主人公は、脳性まひの女性。

オーディションで選ばれた役者さん本人も
脳性まひで、

リアリティを出している。

彼女の弱々しい声は、
おそらく麻痺によるものなんだけど、

やさしい響きで、
こころにせまってくる。

テーマは、障害者の自立とか、性とか、
多岐に及んでいて、

エグいシーンもたくさんある。


でも、主人公の彼女よりも、
母親のほうに気持ちは傾く。

母親役は、神野三鈴さん。
すごい気迫なんだ。


余談だけど、神野さん、
ジャズピアニスト小曽根真さんの奥さま。

外出自粛になってから、
毎晩、小曽根さんがご自宅から、
ネットでフリーライブをやってて、

神野さんも声だけ出演してる。


その母親が、
過保護、って、設定なのですが、

過保護っていうか、
子どもに身体の障害があったら、
そうならざるを得ないっていう程度。

これが標準じゃん?くらいに感じた。
あたしだけ?

この感覚が、
きっとふつうの子育てしてる人にはわからない。

いや、もっと離れられない人、
いっぱいいるでしょ。

離させてもらえない人も、
いっぱいいるでしょ。


っていうか、
娘とぶつかれて、うらやましいよ。

主人公の女性は、
障害があるとはいえ、身体だけで、

考えて行動できるし、
反発もできるし、

臆病なところはあるけど、
才能を持ってて、

まわりがひらけたら、
自分で向かっていける能力を持っていた。


障害者、ってひとくくりで見られると、
とても困るし、さみしーので、

この物語は、
彼女のケース、なのだと思う。


映画版では、
主人公の女性が知らなかった、
母親のこと、家族のことが描かれていた。

この部分があるか、ないかで、
まるで別の作品。

テレビドラマ版だけ見て、
見たつもりになってたから、驚く。

母親の苦悩が、格段にサイズアップする。
ただの障害者の母、じゃなかった。


イケメンヘルパーとのロードムービーは、
タイまでひとっ飛び。

弱いはずだった車いすの女性が、
家族を結びつけていく。


タイトルの37秒は、

主人公の女性が生まれたときに、
息をしてなかった時間。

それで障害を負った、っていう設定だった。

37秒、
いやもっと息していなくても、
実際には、障害が残らないこともある。

小さく生まれても、
予定より早く生まれても、
ふつーに育つ子は、育つ。

ふつーに生まれて、
ふつーに育っても、

突然の病気や怪我で、障害を負うこともある。


だから、
ただ、きれいな世界じゃない。


元気をもらえた、なんてまとめたくない。


母親目線になっちゃうと、
ただただ羨ましかった。


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