咎
水曜日の朝、
ちゃむさんの出かける間際に、
おしっこが大量にもれた。
ちゃむさんはおむつをしてる。
もう二十年以上おむつを替えてる。
朝、着替えたときにおしっこが出てなくて、
大丈夫かなと思いつつ、
出かける時間がせまっていたので、
車いすに座らせた。
通所先の送迎車が到着して、
ちゃむさんを段差解消機に乗せて、
下ろしている最中の大モレだった。
送迎車には先に行ってもらって、
家の中に戻り、車いすから降ろして、
全部着替えさせて、体をふいて、
車いすのシートも洗って乾燥させて、
また車いすに座らせて、
車で送った。
こんなこと、めったにない。
毎朝、ちゃむさんの準備をすべてやって、
見送るだけでも重労働でへとへとなのに、
それを、朝に2回。
着替えようねー、
なんてちゃむさんに笑って言いながら、
きっと罰があたったのだと、
どこかで思っている自分がいた。
ひとりで旅行になんて行ったから、
ひとりで楽しい思いをしたから、
きっと罰があたったのだ。
咎められるようなことは、
なにひとつしていない。
罰なんてない。
誰かに
許されなきゃいけないことなんてない。
でも、許されたいのかな。
許されないと、安心できないのかな。
誰かに浴びせられた、罰したい欲に、
未だに囚われているのかな。
何をしても、
咎められるような気がしてる。
楽しんでるのか、
苦しんでるのか、
わからない。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 沈丁花(2021.02.26)
- 車修理(2021.02.22)
- さくら先取り(2021.02.16)
- 雨あがる(2021.02.15)
- Valentine's Day(2021.02.14)