« はしごはだめだ | トップページ | 【Netflix】エミリー、パリへ行く »

自転しながら公転する

Adcb99b0514f4cecb5e966b1a76906fb

この前の日曜日、
五〇〇ページ近い小説を一気に読んだ。

ずっとイライラしていた。


女性の多くが抱くような、
自分自身や社会に対する
釈然としない想いを主人公に投影させた

小説が増えているような気がする。

トレンドなのか。
それとも自ら選んでいるのか。

主人公のなかに自分のかけらを見つけて、
物語のなかでそれを追いかける。


主人公は、三十代前半の女性。

親の介護を理由に仕事を辞め、
ひとり暮らしもやめ、親と同居をはじめる。

三十を過ぎた娘を田舎に呼び戻して、
拘束するように実家に住まわせるなんて、
親のすることかと唖然とした。

家族への愛を求めてるんだけど、
結局のところ、男尊女卑。

家族の絆って、
たいてい女性の犠牲のうえに成り立ってる。


主人公の親の介護というのは、
母親の重度な更年期障害で鬱を併発。

娘にも、母親にも、自分をみる。


自分と重ねれば、三十代前半はもう、
ちゃむさんと怒濤の毎日だったし、
ストレス性の若年性更年期障害で、
ホルモン注射に通っていた。

結局、注射してもピルを飲んでも、
体の問題は解決せず、

生活すべてを変えないと直りませんと、
婦人科の医師に石を投げられて終わった。

無理に決まってんじゃん。そんなの。
誰も変わってくれないのに。

それがエストロゲン由来のがんの
引き金だった。いま思えば。

そんな毎日が今も続いてる。
消えて無くなれたらどんなにいいか、
3日に一度は考える。


一見、悲惨な状況に見える、
小説のなかの娘も母親も、

こっちから見れば、充分しあわせだ。

娘は三十過ぎて危なっかしい恋なんかして、
恋特有のどうでもいいことあれこれ迷って、
状況に酔って、スリルにおぼれたりして、

思考も行動も幼い。
ふつうの三十代ってこんなもんなの?

母親は重い更年期で鬱で、
家族がそれぞれ自分投げ打って、
病院付き添ってくれて、生活支えてくれて、
寝込んで閉じこもって、何もせずに済んで。

うらやましいくらいだ。
代わってよ。


こんな斜めのゆがんだ感覚で読んでるのに、
それでもやめずに夢中になったのは、

それが小説の力だからだろう。


なんで小説を読んだ感想が、
愚痴なのか。

ただ吐き出したかっただけか。

なんかもう、
気晴らしが気晴らしにならなくて。


|

« はしごはだめだ | トップページ | 【Netflix】エミリー、パリへ行く »

書籍・雑誌」カテゴリの記事