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【映画】フェアウェル

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映画だし、
人ごとのつもりで見始めたのに、

これは、あたしの話しだった。

結婚式でお酒を飲み過ぎた新郎が、
号泣しはじめるシーンで思い出した。


同じようなシチュエーションが、
25年前にあった。

末期がんで余命宣告され、
それを知らされずにいた祖母は、
朝、病院で点滴をして結婚式場へ来た。

新婦のあたしには、
苦しいようすは少しも見せずに、

きちんと着物を来て、笑顔で。

その日に叔父の撮った美しい祖母の写真が、
そのまま遺影になった。

遠く離れて住む祖母ではない。
いっしょに暮らしていた祖母だった。


監督のルル・ワンの
実体験がベースになっている。

ゴールデングローブ賞では、
外国語映画賞にノミネートされ、
オークワフィナが主演女優賞を獲得した。


家族は、
アメリカ、中国、日本に住む。

国籍も変わって、
でそれぞれの国で暮らす家族が、
末期がんの祖母に会うために集まる。

久しぶりの帰国には理由が必要だから、
孫の結婚をでっちあげて。

知らせないこと、気付かせないこと。

家族の表情は、ずっと重い。


西洋と東洋では、
「個人」の意味が違うんだ、
っていう話しが興味深かった。

東洋において、
個は個でなく、集団の一部、みたいな。

いまの日本はどうだろう。

個が集団の一部であるという前提は、
求められても機能しなくなってるし、
強制され反発するのでは意味がない。

おそらく中国でも、
時代とともに失われていく、
濃いつながりなのかもしれない。

ナイナイの世代が、
最後の舫い綱に見えた。


余命宣告をされた監督の祖母は、
6年経っても元気だそうだ。


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