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礼を欠く

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森さん、辞任しましたね。

もうそうするしかない状況で、
そうすべきだったと思います。

なんて、言いたい放題。


波乱続きの東京オリンピック。

始まりは、象徴となるべきメイン施設、
国立競技場の建設だったような。


あのとき、
世界的に実績のある女性建築家、
ザハ・ハディッドを選んでおきながら、

予算の問題や工事のなんやらあって、

そんなの最初からわかってるじゃん、
っていうようないちゃもんつけて、

現在のスタジアムになったんだった。
すっかり忘れてた。

たまたまきのう、
ザハのスタジアムを見てみたかった、
ってTweetしてる人がいて、思い出した。


きっとあのとき、
ザハに礼を欠いたのだ。

ザハはあのあと、心臓発作で急死してる。

オリンピックに関わる波乱は
ザハの呪い、なんて思っちゃった。

発想が下種だ。


でも、
呪い、かかってますよ。

呪いをかけたのは、ザハじゃなく、
言いたい放題の、みんな。

なんでもすぐにたたくネットの民と、
センセーショナルな話題だけにとびつくマスコミ。

見るべき点に目をつむり、
刺激だけを求めがちな、

あなたも、あたしも。


森さんの発言は大問題だけど、
でもそれが、後進国・日本の現実。

日本人の多くに残る
ジェンダーに対する間違った感覚が、

オリンピックという媒体を通じて、
世界中に向けて可視化された。


森さんの発言が問題になったけど、
森さんだけの問題じゃない。

女性が社会のなかで、
礼を欠かれて続けてきて、

それに対して、女性も男性も、
苦笑いしながら流してきた結果だ。

女性だから、っていう理由で、
礼を欠かれたと感じたこと、

一度や二度じゃない。
それが日常になってる。

最初に感じたのは、中学生のときだった。

きっとそれまでは、
子どもはひとくくりに子どもで、

中学生になるといろんな場面で分けられる。
親や学校にもよるかもしれないけど。


森さんは辞めて当然だけど、
ここで礼を欠きたくない。

森さんが余計なことを言いながらも、

オリンピックの成功をめざして、
病気しながらも尽力してきたことに、
違いはない。


老人だから敬うわけじゃない。

老人だからとか、
親だからとか、
年長者だからとか、
上司だからとか、
先輩だからとか、
男だからとか、
女だからとか、

属性のひとつが、
敬うことを強制する理由にはならない。

敬い方を間違えると、
今回のようなことが起こる。


組織のなかでの敬い方を間違えた、
発言がふさわしい立場でなかった、
発言について助言できる人がいなかった、

そんな感じかな。

ほかにもいっぱいありそうよ、
そんな組織。

会社も政治も、暮らしのなかにも。


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