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【映画】梅切らぬバカ

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桜切るばか、梅切らぬばか、
っていうけど、

別に梅を切らなくてもいいじゃん、って話。

切らない梅もあっていい。

枝がじゃまだからって、
切って終わりでいいの?


今週、レディースデーに桜木町で見ようかと思って、
前日に座席チェックしたら、

お昼の回だけ、
ほとんど埋まってて、

当日の朝にはほぼ満席。
密じゃん。。。

でも、
この時間しか見られない人たちがいるんです。

子どもが小さいから、だけじゃなく、

子どもはとっくに成人してても、
昼間の限られた時間だけしか動けない人たち。

加賀まりこさん演じる、
たまこさんみたいな障害児者の母たち。


知的障害のある息子と、
老いた母の暮らし。

地域の人たちとの関わり。
次々と起こるトラブル。


息子、同い年だった。。。
50歳の息子をひたすらケアする母。

きゃー!

完全に依存なんだけどね。

そりゃ自分の息子はかわいいし、
一番の理解者だって勘違いもしちゃうし、

それが自分の生きがいで、
人生のすべてにもなっちゃうだろうけど。

ダメだよね。
ダメダメよ。


まぁ、
グルーホームの対応もヤバいし、
行政の対応も相当ヤバいし、
地域住民の反対っぷりもヤバい。

じゃあ、
誰がまともか、って言ったら、

きっとそれぞれにみんなまとも。
ごもっとも。


結局は、知的障害者は、
見た目に「わかりやすい」から、

排除の対象になる。


狭い日本で、いろんな人が、
ひしめき合って生きてるんだから、

梅の枝がじゃまだと感じたって、
自分から避ければいい。


そこに枝があるって、
きちんと認識すればいいだけのこと。


じゃまだじゃまだと、
わざわざ騒いで、排除することに、

意味はないってことよ。


加賀まりこさんがインタビューで、

「障害のある人に出会ったら、
 何をして欲しいわけじゃない、
 ただ、微笑んであげて欲しい」

って言ってた。
ほんとにそれよ。


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