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ある事件

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きのう、
ネットでたくさん読まれてたニュース。

同情的なコメントが山ほどついてた。

もちろん、
殺された障害のある息子のことを考えれば、
これ以上ない人権侵害だ。

でも、
こんな事件は、

今に始まったことじゃないし、
むかしから繰り返されてるし、
きっとこの先もなくならない。

そして他人事じゃない。


引き金になったのは、
特別支援学校での進路相談だったらしい。

卒業後の居場所探しは、不安と絶望の繰り返し。

厳しいことを言うのは、
学校も行政も福祉施設も同じ。

事実だから仕方ない?
母親なら耐えられる?

いままでに、
何回そんな場面にあってきた?

何度もだよ。
ずっとずっと、小さな頃から繰り返し。

そしてこの先も、
大人になってからも繰り返し。

いつまでこんな毎日が続くんだろう、って、
一日に何度も思う。

それならいっそ先に死にたい。


大丈夫です、なんて言って笑って、
心はすり減ってペラペラで、

正気でなんていられない。


重い障害のある子どもと、
自分の病気だけで、

精いっぱいの、
いっぱいがこぼれ落ちてるのに、

認知症の母親までみてたらしい。

親、ちゃんとしようよ。
親は親で、自分のことは片付けようよ。

無理に決まってんじゃん。
もう搾取できる人生は残ってないのに。

必要なのは助ける手であって、
新しい荷物じゃない。

でも、どうしたって、
子どもってだけで責任が降りかかっちゃう。

それならいっそ先に死にたい。


息子を殺して自分も死ぬつもりだった母親は、
いろいろやっても死にきれず、

さらに死のうとしてるところを
見つかって止められた。

生きててよかったことなんて、
きっとひとつもない。

死なせてあげたかったと、
心から思う。


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