重度障害者のシェアハウス
舞台は、福岡の住宅街。
医療的ケアの必要な重度障害者の
シェアハウス。
二十代の若者4人の生活を、
訪問看護、居宅介護、訪問リハビリ、
地域の有償ボランティアによって担う。
立ち上げたのは、当事者の家族だった。
きっかけは、
やまゆり園の事件だったという。
障害者への偏見、
社会との分断。
解決するためのアクションとして、
自宅や病院で暮らす重度障害者の、
新しい生き方を模索する。
2019年12月の西日本新聞に、
共同生活スタート時の記事を見つけた。
「親亡き後の自立」見据え
重症障害者が「実証実験」
というタイトル。
立ち上げた親のお子さんと、そのお友だち、
2人からスタートしている。
ふたりとも、
医療的ケアの必要な重度障害者で、
グループホームに入居受け入れはなく、
施設入所は遠方になってしまう。
住まいの選択肢を増やすための実験として、
シェアハウスという形式をとった。
新聞記事の段階では、
障害者年金で費用をまかなえるとあったが、
ドキュメンタリーのなかでは、
14万円の赤字とのことだった。
親が立ち上げて、
親がメインで運営している以上、
子の自立になっているかというと、
ちょっと微妙。
親は、
持続可能な組織に成り得ない。
でも、
方法としては興味深かった。
居宅介護の場所を、
家族と暮らす家から、共同生活の場へ移す。
後ろ盾的な、
プロフェッショナル組織が必要だけどね。
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