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鎌倉・覚園寺

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薬師如来さんにちょっと用事があって、

鎌倉ならどこかにと検索したら、
意外といらっしゃらなくて、

ヒットしたのが海蔵寺と覚園寺だった。

海蔵寺は扇ガ谷、
覚園寺は二階堂。

どちらも鎌倉駅から遠いなー。

で、覚園寺にした。
北条義時ゆかりの薬師堂がある。


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鎌倉宮から、
さらに10分ほど細い道の奥。

子どもの頃に
来たことがあったかもしれないが、

記憶の曖昧な、むかしのことは、
ノーカウントすべきで。


このへんとか、
山門を入ったあたりまでは撮影していいのだが、

拝観料を払ったあとのエリアは、
祈りのための場所だから、

写真はもちろん、写生も禁止。
お堂や仏像だけでなく、草花も写してはいけない。


青もみじが清々しく、
鶯が大きな声で鳴いていた。


順路をたどって、
地蔵堂、千体堂、やぐら、移築された農家の古民家、

やわらかい緑の谷戸を歩いて、
最後が薬師堂。

僧侶の方が待っていて、説明してくださる。

薬師堂は、
北条義時がつくった大倉薬師堂が前身で、

今のお堂は1354年に再建されたものだそうだ。

中央に薬師如来。
左右に日光菩薩、月光菩薩。
そのまわりに十二神将が安置されている。


薬師如来は、仏の世界のお医者さん。

日光菩薩と月光菩薩がアシスタントだから、
昼も夜も、24時間営業で対応してくれる。

十二神将は干支になっていて、
参拝者それぞれをバックアップしてる、らしい。


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その十二神将のひとり、
戌神伐折羅大将が北条義時の夢のなかに出てきて、

お正月の参拝に同行しちゃダメだよ、
ってお告げがあったそうだ。

それで義時は、公暁の襲撃を免れたのだとか。


そんな話が大河ドラマに出てくるのは、
秋くらいだろうか。


とにかく、
とても気のいいお堂だった。

薬師如来さんも、
なかなかいい仏さんだった。

また来ます。


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