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元和の大殉教400年

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長崎の西坂へ行ったのは、2015年。

ちゃむさんのサマーキャンプ挑戦の機会に、
一泊二日の長崎ひとり旅をした。

長崎巡礼はずっと夢だったから、
夢を叶えて、不思議な気分で、

あー、私、死んじゃうのかも、
なんてぼんやり思った。

そーしたら、もう癌だったんですよ。
ドラマかよ。

夢を叶えるには、代償を伴うのか。


・・・なんて話しではなく、

ネットで、
この西坂を描いた絵を見かけた。


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イエズス会本部だったローマのジェズ教会に、
こんな絵が所蔵されている。

絵の舞台は、長崎の西坂。

二十六聖人の殉教地として、
いまは聖地になっているこの場所で、

1622年、徳川の命により55人が処刑され、
その様子が描かれた。

25名は火あぶり、
30名は斬首。

神父、修道士、匿った家族。
女性も、子どもも。

元和の大殉教と言われるこの出来事から、
今日で400年だそうだ。


江戸時代初期、
同じように、江戸、京都でも大規模な殉教があった。

長崎だけでなく、日本各地で、

貧さからの救いとして求めた祈りを守って、
たくさんの命が失われた。


理由の大元は、
ひとのひとへの畏れだろう。

不和や諍いは、みんな畏れだ。

そんな歴史のうえに立っているのだと、
考える日。


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