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年末雑記

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今朝の富士山。
外国人墓地から。


クリスマスの少し前に、
伯母が亡くなって、年末に葬儀があった。

伯母は、母の姉で、
母より10歳ほど年齢が上。91歳だった。

最後に伯母に会ったのは、
たぶん数年前の伯父の葬儀だ。

伯母は、とてもきちんとしていて、
正しい人だった。

90歳を過ぎて生きることはどんな気持ちなのか、
ちょっと聞いてみたかった。

棺に眠る伯母には、
お疲れさまでした、と声をかけた。


今年の夏頃までは元気だったのに、

ちょっとした外傷的な手術の入院から、
ガタガタと体調を崩し、

要介護認定、
そして肺炎で亡くなったそうだ。

たった4ヶ月ほどのこと。


葬儀は、家族葬で一日葬。

家族と親族10人ちょっとの参列で、
通夜なし、葬儀、火葬、納骨を一日でやる。

シンプルでとてもよかった。

参列者も高齢者が多いから、
通夜をして、翌日朝にまた集合なんて無理だよね。

儀礼的なことよりも、
生きてる人の都合を優先すべき。

多くのしきたりや儀式に、
根拠なんてないんだから。


納骨まで終わって、
式場へ戻り、散会したあと、

従姉に案内してもらって、
伯母が最後の10日間を過ごした、
ケア付きマンションを見に行った。

ワンルームで、
車椅子対応のキッチン、バス、トイレ付き。

日当たりのいい、
広めのベランダもついてた。

歳を取ったら、本当は動けるうちに、
こういうシンプルな暮らしに移行するのが理想だ。

動けなくなってからじゃ、
自分で準備ができないからね。

誰かにお膳立てしてもらうことを、
前提にしてちゃダメでしょ。何事もね。


生きることも、死ぬことも、
同じ今のラインのうえにある。

特別なことでも、忌むことでもない。

ちゃんと考えて、備えようよ、
と思った年末だった。


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