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偶像と闇

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闇のなかだから、
きれいに見えてしまうものもある。


そもそもアイドルとは、
英語だったら「偶像」なわけで、

定義みたいなものを調べてみたら、
現在では、と但し書き付きで、

「恋愛感情を持つ熱狂的なファンが
 売上のメイン層を占めている歌手、俳優、タレント」

とあった。

しがらみだらけの業界だけでなく、
ファンが擁護にまわるのは、

そういう事情だろう。

偶像と闇は、判断を狂わす。


子どものころ、
まわりはトシちゃんやマッチに夢中だったけど、

そういうアイドルには、
まったく興味がなかった。

誰が好き?って聞かれれば、
その都度、まわりに合わせて、
波風立たない誰かの名前を口にしていたかもしれない。


実は、気持ち悪いとさえ思っていた。
今もそう思ってる。

気持ち悪いと感じる基準は、
かっこいいとか、かわいいとか、

人の肉の肉たらしいところを、
売りにしているかどうか。


ついでに書くと、
人の肉の肉体も気持ち悪くて、

グラマラスな人のはみ出しちゃうおっぱいとか、
さらにはお相撲さんとか、プロレスラーとかも、

嫌悪感しかないので、目にしたくない。

もちろん個人の嗜好の問題なので、

それが好きな人がいるのを、
否定するものではない。


そんな自分の肉感、
アイドル感は、どうでもよくて。


すでに故人の
男性アイドルの巨大事務所の大ボスが、

アイドルという、
自分のビジネスの商品に対して、

権力と影響力と羞恥心を盾に、
異常な性的嗜好の剣を振りかざしていた事件。

もう「問題」ではなく、「事件」にすべき案件。


そんな事実がありそうだ、
っていうのは、

数年単位でなく数十年単位の、
もう随分前から言われてて、

やばい事務所の、
やばいアイドルタレントたちを、

暗黙の了解で、
業界も、視聴者も受け入れてる、

という状況なんだと思ってきた。

タレントたちが、大ボスを、
おもしろいイイ人みたいに話すのも怖かった。

そうさせられてたのかもしれないけど。


ファンじゃないから、
引いた視点で、異常だな、って思えてたけど、

偶像を見てる人たちにとっては、
そうじゃなかったかのかもしれない。


所属タレント、ひとりひとりは、
きちんとがんばっていたかもしれないからって、

ベースの部分の闇は消えないし、
拭い去れない。

だから、
あの事務所のタレントが、
ドラマで主役とかになってると、

嫌悪感が先立って、
見る気がしなくなったり。

もったいないことだ。


タレントそれぞれの「個人」を守るために、
一新は必要。


解体して、
ばら売りして、

闇を払って、
呪いを解いて、

明るいところへ。


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