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枯松神社

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長崎巡礼のことを、
思い出しながら書き残しておく。


外海の山の中に、
枯松神社という場所がある。

神社といっても、
神道のそれではない。

祀られているのは、
サン・ジワンという神父だそうだ。

潜伏キリシタンのなかには、
バスチャンという日本人伝道師がいて、
そのバスチャンを指導したのがサン・ジワン。

この場所に、隠れ家があったらしい。


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黒崎教会から、
外海の海を眺めつつ、
舗装された道路をあがっていく。

くねくねの山道。
車はほとんど通らなかった。

海を眺めるようにして、
途中に住宅がいくつかあった。

普通に観光で来たら、
絶対に歩かないような道を、
ひたすらのぼって行った。


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20分くらいかかって、到着。

杖が置かれていた。

看板からこの先は、
杖が必要なほどの道らしい。


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古い石垣の急なのぼり口。

巡礼の人は高齢者が多いだろうし、
確かに杖が必要そうだ。


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途中、祈りの岩があった。

NHKのドキュメンタリーだったか、
テレビで見たことがあった。

実物の大きさに驚く。


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さらに石段をのぼっていくと、
その先に小屋が見えた。


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小説「沈黙」のなかで、
ロドリゴたちが隠れていた小屋は、
きっとこんな感じだったのだろう。

小屋は枯松神社のお社だった。

全国に3カ所ある、
切支丹神社のひとつだそうだ。


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山を降りて振り返ったら、
杖からのメッセージが書かれていた。


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