遠藤周作と歩く「長崎巡礼」
遠藤周作は、
こんな言葉を色紙に書いていたそうだ。
「踏絵を踏む 足も痛い」
踏んだ人はダメで、
踏まずに殉教した人は英雄で、
それが当たり前だと思っていた。
踏んだ人たちのことを、
ちゃんと考えたこともなかった。
先月末、
遠藤周作の命日に、
マーティン・スコセッシ版の
映画「沈黙」がBSで放送されてた。
なかなかしんどい作品なんだけど、
久しぶりに見てみたら、
ロドリゴが踏み絵に足をかけるシーンで、
これだったか、と気づかされた。
「踏みなさい」と神の声を聞く。
遠藤周作の長崎切支丹三部作、
「沈黙」
「女の一生・キクの場合」
「女の一生・サチ子の場合」
この舞台を歩くことにした。
本の目次から。
2泊3日で、
この部分、5コースを歩いた。
総歩数は6万5000歩。
歩きすぎー。
「沈黙」の舞台を歩く その1
>旧外海町
*枯松神社
*黒崎教会
*遠藤周作文学館
*沈黙の碑
*外海歴史民俗資料館
*ド・ロ神父記念館
*出津教会堂
*キリシタン墓地(ド・ロ神父の墓)
「沈黙」の舞台を歩く その2
>西坂から本河内
*西坂公園
日本二十六聖人記念館
聖フィリッポ西坂教会
*本蓮寺(サンジョアン教会跡)
*中町教会
*サンフランシスコ教会跡(桜町牢跡)
*サンドミンゴ教会跡
*西勝寺
*長崎歴史文化博物館
*諏訪神社
*ルイスデアルメイダ渡来記念碑
春徳寺(トードスオスサントス教会跡)
*本河内教会 ルルド 聖コルベ記念館
「沈黙」の舞台を歩く その3
>風頭山から旧外浦町
*風頭公園
*皓台寺
*眼鏡橋
*勝山町、五島町
*大波止
*出島
*西浜町
*岬の教会跡、奉行所西役所跡
*旧外浦町由来の碑
「女の一生」の舞台を歩く その1
>旧浦上村
*聖徳寺
*サンタクララ教会の記念碑
*ベアトス様の墓
*帳方屋敷跡(永井隆記念館・如己堂)
*十字架山
*浦上天主堂
*原爆落下中心地碑
*長崎原爆資料館
「女の一生」の舞台を歩く その2
>丸山から大浦天主堂
*思案橋
*思切橋
*丸山
*唐人邸跡、土神堂
*大浦海岸通り
*大浦天主堂への坂
*大浦天主堂
*旧羅典新学校(キリシタン資料室)
*祈念坂
*十六番館
*聖コルベ記念室
地図で見るとこんな感じ。
旗を立てたところが、
訪れたスポット。
物語の舞台は、
禁教令時や戦前戦後の長崎だから、
現在と、
街並みは大きく変わっているけれど、
あちこちに石碑が残されていて、
思いを馳せる材料になった。
自分で歩かなければ、
見えてこないものがたくさんあった。
| 固定リンク
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 晩春の上高地2025(2025.06.18)
- 上高地の花(2025.06.06)
- 上高地の鳥(2025.06.05)
- 横尾のニリンソウ(2025.06.04)
- 上高地で3泊の宿泊先(2025.06.03)