鵜の真似する烏 水に溺れる

「鵜の真似する烏　水に溺れる」

　鵜は水にもぐって、
　上手に魚を捕まえることができるけど、

　烏が真似して水にもぐったら、
　溺れてしまうだけ。

　身の程を知れ、ということわざ。

何もしないまま、
何もなさないまま、

こんな年齢になってしまったと、

50歳になった時に思ったよね。

そしてまた、
そしてそしてまた、

一年、
また一年、年をとって、

やっぱり何もしないまま、
何もなさないまま、

年齢だけが積み重なっていく。

遅すぎることはない、なんて、
言う人もいるけれど、

それは所詮、
過去の経験と実績があってこそ。

その場しのぎで、
過去を構築してきた人間に、

可能性のある未来なんて、
ひょっこりやってきやしない。

日々に意味はない。
日々に価値はない。

日々は、
ただ消費するだけ。

どうにもならないものは、
どうにもならない。