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吉例顔見世興行東西合同大歌舞伎

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四条大橋のたもとにある、出雲阿国像。
斜め向かいには、南座。

歌舞伎のルーツは、
安土桃山から江戸時代初期の京都で、
出雲阿国が始めた「かぶき踊り」にあるとか。


今回の京都、
初めての歌舞伎、行ってきました。

一度は見てみたいと思っていて、
ちょうど南座で年末恒例の顔見世興行で、

直前に愛之助が負傷のため休演になったりして、
ニュースにもなってて、

直前になってダメもとで空席を調べてみたら、
ぽこっと1席、見つけました。


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南座といえば、
年末のまねき上げが恒例行事。

独特な文字で役者の名前が書かれたまねき看板は、
江戸時代の芝居小屋の宣伝方法の一つとか。


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2等席Bでした。3階席の2列目。
すぐ前が通路で、全体がよく見えました。


鑑賞したのは、夜の部。

演目は、
元禄忠臣蔵「仙石屋敷」、
色彩間苅豆、
曽我綉俠御所染、
越後獅子、でした。


歌舞伎の忠臣蔵には、仮名手本忠臣蔵もあって、
これは忠臣蔵をベースにした別の話。
室町時代で、鎌倉とか出てくる。

今回の元禄忠臣蔵は、昭和に書かれた新歌舞伎で、
第1編から第10編まであるらしい。

今回上演された仙石屋敷は、第9編上の巻。

片岡仁左衛門80歳の大石内蔵助が、
討ち入りした心情を長台詞で語る。


色彩間苅豆、曽我綉俠御所染は、
かなりヤバヤバなクズ男の話だった・・・

見てて楽しかったのは、越後獅子。
フィナーレ的な。


でも、
両隣の2人組2組はすでに帰っちゃってた。

右隣さんたちは、ずっと居眠りしてたし、
左隣さんたちは、ずっとむせてた。

っていうか、
むせるひと、咳ばらいする人、多すぎ。

売店にのど飴がいっぱい売ってたよ。

歳を取ったら仕方ないかもしれないけど、
それなりに自分で気をつけてケアしないと。

演者が気の毒。
敬意とか、ないのか。

観客だって集中できない。
物語の中から、引き戻されちゃう。


もっとひどかったのが、

忠臣蔵の主税が父に別れを告げる名シーンで、
スマホが鳴りました。

えええー!びっくり。
おまけに、なかなか音が鳴り止まない。

そのあとにも、
スマホの画面で3階席の天井照らした人もいた。


スタッフさんたちは、幕間のたびに、
観劇マナーを繰り返し呼びかけてて、
気の毒なくらい。

それでも守れない人が、
一人や二人じゃ済まないことにさらにびっくり。

歳とったらうっかりしちゃう、って、
こんなに迷惑かけてても、許されるべきことなの??

指摘したら、絶対にキレるよねぇ。

自分を客観的に見ることを忘れちゃいけない、って、
近い未来の老いた自分に伝えたい。


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演目の間、幕間は、
25分、30分、15分とお休みがあって、
その間に、お弁当を食べたりするそうで。

調べてみたら、南座の中に、
なだ万のお食事処とお弁当売り場があったんだけど、
混雑具合がわからないので、ちょっと心配。

持って入ってもいいとのことだったので、
ひさご寿司で箱寿司と巻き寿司のセットを買って行きました。

ひさご寿司、定番らしいです。
買って入ってるお客さんたくさんいました。

お弁当は、ロビーのソファでいただきました。
座席で食べてもOKだそうです。


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ロビーにたくさん飾られた、
南座の顔見世恒例の「竹馬」というもの。

ご贔屓筋さんが、
演者へのご祝儀として贈るそう。

休演の愛之助への竹馬もたくさんありました。


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おみやげに、
虎屋の南座限定羊羹を買いました。

虎屋は、東京の和菓子屋さんのイメージだけど、
発祥は京都のお店です。


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歌舞伎って、長丁場なのねー。

16時スタートで、約5時間、
終演は21時近くでした。


台詞を聞き取って理解するのに、
脳がフル回転だった。

居眠りするヒマなし。

楽しむには相当の教養が必要。

長時間で観るのも体力勝負。


人生の経験値がアップした気分。


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