教皇フランシスコの十字架
イースターだった日曜日、
バチカンのミサに姿を見せ、
パパモービルで広場をぐるっと巡った。
アメリカのバンス副大統領と面会もしてた。
すごいなぁ、本当に復活しちゃうんだな、
って、お気楽に動画を見ていた。
そして翌日、
現地時間月曜日の朝、
突然の知らせ。
一報はSNSで誰かの投稿を見て。
オフィシャルなものではなかったから、
ひどいフェイクニュースだな、って思ったぐらいで。
すぐにニュース速報。
バチカンからのSNSへの投稿も見つけた。
もともと肺疾患を抱えていて、
若い頃に肺を一部切除もしていて、
最後も呼吸不全なのかと思ったら、
脳卒中と心不全だったそうだ。
近年は、相当浮腫んでいたし、
心臓もお悪かったのかもしれない。
満身創痍。
もちろん、
年齢的にも健康面的にも、
終わりが近づいていることは理解していても、
こんなに突然にその時はやってくる。
イースターを見届けた神様が、
もういいよ、もう充分やったよ、
こっちにおいでよ、待ってるよ、って、
呼び寄せたのだろうか。
結局最後まで、
枢機卿向けのアパートに暮らし、
バチカンの宮殿には住まわれなかった。
公開された遺言には、
埋葬先はサン・ピエトロ寺院内ではなく、
教皇付大聖堂サンタ・マリア・マッジョーレを希望されていた。
墓は床に設けられ、
特別な装飾なしに、
唯一「Franciscus」との表記、との指定も。
どんなに偉大な人も過去になる。
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