ドラマ「ひとりでしにたい」
こんなメッセージが出て、
ネットの神さまに心配されちゃいますが。
いやいや、そうじゃなくって。
物語は、
キャリアウーマンで独身で、
憧れていた伯母が、
自宅のお風呂で、
亡くなっているところを発見される。
繰り返し追い焚きされ、何日も放置され、
ドロドロだったそうだ。
まぁ、多いでしょうね、
そういうケース。
ひとり暮らしの伯母は、
主人公の家族と疎遠になっていた。
お互いの滑稽なプライドで、
言わなきゃいいこと言い過ぎて、
自らの居場所を失っていた。
独身女性の主人公は、
このことをきっかけに、
自分のこれからについて考えていく。
結婚しようとか、
終活しようとか、
まずは親を就活させようとか。
その紆余曲折コメディ。
結婚しなかったから、
子どもを産まなかったから、
バチがあたった、とか。
娘は親の世話をするものだ、とか。
他人に親の世話をさせるつもりか、とか。
女がしてる仕事なんて、
どうせたいしたことないから、
いつやめてもいいだろう、とか。
仕事をする女をなめてる父親。
専業主婦をなめてるキャリアウーマン。
独身老齢期の女性に孫自慢するおばあちゃん。
根本は男尊女卑で、
それに女性側も気づいていない世代。
さらに、
死について忌み嫌う。
誰もがその人なりの時間を生きて、
最後には、みんな死ぬのに。
そんなこと言うもんじゃない、
そんなこと考えるもんじゃない、って、
臭いものに蓋をする言葉でしかないのに。
どうにかなると思ってるのかな。
誰かがどうにかしてくれると思ってるのかな。
60代くらいでみんな死んでた時代とは、
事情が違う。
人の一生が、
今はプラス30年になってることに、
気がついていないのかな。
家族は寄り添うもの、っていうのは、
寄り添いあってきたのなら成り立つかもしれない。
急に寄り添え、って言われても、
寄り添ってもらえた経験がなかったら、
できないし、したくないでしょ。
それに、これにも、
男尊女卑と家制度の名残りを感じて、
なんとも気持ち悪い。
人も社会も変化し続けるのに。
常識をアップデートさせるために、
そういう世代によく見てもらいたいドラマだった。
1話目、2話目、
なかなかいい言葉が出てきて、思わずメモった。
「孤独と不安が私をバカにしていく」
「情弱でプライドが高いから孤立しやすい」
孤独と不安が私をバカにしていく、って、
ほんとそれ。
ひとりでいることをさみしいと感じ、
不安になって、判断力を失う。
判断力を失うんですよ。
考え過ぎって。
考え過ぎて妄想入って、
自ら不安の洞窟に入り込んで迷子になる。
事実と思考のミスマッチ。
高齢者に精神安定剤を処方するのは、
こういうケースなのかもね。
いつも誰かがいて、
誰かに判断してもらって、
ちゃんと「ひとり」を生きてこなかったから、
そういうことになるんだろうね。
みんな仲良く、
みんなで過ごしましょう、
みんなで一緒に行動しましょう、
っていう教育の弊害でもあるかも。
情弱でプライドが高いから孤立しやすい、って、
これも大きくうなずいた。
新しい情報を受け入れようとせず、
わかってないのに、
わかったようなふりをする。
わかってないことを指摘されると、
すぐにキレる。
間違っていても、引き下がらない。
その場しのぎが、
自分の首を絞めるのに。
情報が複雑化していて、
必要なら自ら取りに行かないといけないから、
なかなか今の社会を生きるハードルは高い。
だからこそ、できないなら、
自分からつながっておかないといけない。
都合のいい、
嫁とか娘とかを利用するんじゃなくて、
制度とか、支援とか、そういうのに。
ひとりでしにたい、っていうのは、
誰もがそうなるべきで、
そうなれるような社会を作らなきゃいけない、
って話でもあるかも。
少子高齢化の現実。
みんな、ひとりでしぬんだよ。
それは、不幸なんかじゃないんだよ。
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