叫ぶ人たち

きのう、
あちこちで叫んでいる人がいた。

なんだか不穏。

最寄駅から電車に乗ったら、

車内で、小学校低学年くらいの男の子が、
中国語で叫んでいた。金切り声だ。

何かを訴えたいらしいが、
なにしろ中国語なのでさっぱりわからない。

もう少し大きな年齢っぽい男の子がふたり、
いっしょにいたのだが、

その子たちは日本語でしゃべってて、
静かにしろよ、みたいなことを言ってたけど、

金切り声くんは、
そのまま金切り声で、

お兄ちゃんたちは、あきれるように、
別の車両へ行ってしまった。

新横浜の駅で降りて、
大混雑のホームから階段をのぼるのに行列してたら、

エスカレーターで降りてきた男性が、
大声で何か叫んでいた。

日本語だったけど、
何を言ってるか、よくわからなかった。

何か、
不満の言葉を叫んでいるようだった。

小田さんのコンサートが始まって、
１曲目だったか、まだ始まってすぐのころ、

車いすエリアあたりで、
女性のお客さんが叫んでいた。

居たらいけないところにいたのか、
居ていいって言われた、みたいなことで、

係員さんと揉めてたっぽい。

曲の合間だったか、曲中だったか、
何人かの係員さんに連れられて、
会場外へ出されるのが見えた。

またまたコンサートの途中で、
スタンドのうえのほうから、

静かにしてください、って、
静かじゃない叫び声がした。

なぜ人は叫ぶのか。

叫んでいる人は、
怖いよ。

大声を出して、
自己主張してしまうということは、

精神的に不安定なのだろうと思うけれど、

それがどんな理由であっても、
やっぱり怖いよ。

小田さんのライブに行けて、
とても充実した時間だったけれど、

その反面、

いろんな人が存在する社会って、
怖いな、って思った。