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【映画】宝島

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映画「国宝」の大ヒットで、
ちょっと隠れちゃってるのがもったいない。

戦後80年、
今年見なくちゃいけないのは、こっちだった。


真藤順丈の直木賞受賞作が原作。
読もうと思って買ってある。

国宝の原作もそうだったけど、
なかなかのボリュームなので、

読み始めるのに覚悟が必要。

でも、
映画みちゃったから、
読みますよ。読みましょう。


舞台は、
戦後アメリカの統治下にある沖縄。

1952年からの20年間。

このあたりのことを、
もっと義務教育の日本史で勉強すべき。

沖縄のことは、
ほんとうに何も知らずに大人になってしまった。

遊びで足を運ぶようになって、
少しずつ土地勘ができて、
興味をもって、やっとだ。

宮森小学校米軍機墜落事故も、
コザ暴動も、

そんなことがあったらしい、って、
ぐらいにしか知らなかった。

そのあたりの出来事が、
人々の感情とともに、

この物語のなかでつながった。


とにかく、
最初から最後まで地獄絵図だった。

本当の希望なんてないし、
残るのは虚しさだけ。

そして、
あのころから何十年も経ってるのに、

世の中ちっともよくなってない。

でも、
それが人間だ、って、

そんなセリフもあったな。


上映時間190分超え。

シアターに足を運ぶのを、
ためらうような長丁場だけど、

時代の波にもまれて、
あっというまでした。


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