困った人たち
船の定員は12名。
ほとんどが高齢者、それもかなりの高齢。
ワタシ最年少。
やっと歩いてる人もいた。
船の乗り降りもヒヤヒヤするくらい。
トラブルで水没したら助からんな。
船にはガイドさんと、
船を操縦する船長さんが乗ってて、
ガイドさんが乗る前からアテンドしてくれる。
国宝になった疏水あちこちの詳しい説明も。
だから、
ガイドさんの話が聞きたいし、聞くべきなのに。
そのガイドさんの話を割るように、
質問したり、合いの手入れたりする人がいた。
質問は、どうでもいいことばかり。
いまその話し必要??っていうことばかり。
黙れジジイ、疏水に沈めたろか、
ってずっと思ってた。
そしてその帰りの新幹線。
京都駅から乗ったら、
すでに前から乗ってた前の座席の人が、
リクライニングをフルで倒していた。
SNSでよく話題になっている、
新幹線の迷惑客。
自由席のチケットで指定席に座ってた人は、
以前、撃退したことがあるのだが、
フルリクライニングマンにも遭遇するとは。
サラリーマン風の男性。
30代後半くらいか。
ここはお前の家か、
ってくらいくつろいで座ってる。
倒れた椅子の隙間に潜り込むように座った。
フルリクライニングマンの頭が、
すぐ目の前にある。
さらに、腕を頭のうえに持ち上げて、
のびのびした姿勢になった。
なぜそこまで。
そこまでここでくつろげるのか。
イス戻せや、コラ。
って言ったら一悶着になるし、
キレられたら面倒だし、
とりあえずそののびのびしていた腕に、
ワタシのバッグをぶつけてあげた。
ほら、気がつきなさい、
あなたは困った人ですよ、と、
最小限のアプローチで教えてあげたのに、
手を引っ込めただけで、
フルリクライニングマンは、
フルリクライニングマンのままだった。
写真撮ってSNSにさらそうか、
本気で迷ったのだが、
困った坊やでちゅねー、
ママに叱ってもらわないとでちゅねー、
って思いながら、
新横浜までの2時間を耐えた。
3歩あるくごとに、
靴紐が解ける呪いをかけておいた。
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